冷蔵庫に残っていた茄子とパプリカにオリーブオイルを塗って、
一瞬、ギョッとしてしまうくらい真っ黒にオーブンで焼いた。
焼き茄子の要領で茄子とパプリカの皮をむいて、
アンチョビとガーリックを漬け込んだオリーブオイルをベースにしたマリネ液に浸す。
少しだけ冷蔵庫で寝かせれば、ちょっとしたお酒のおとも、エスカリバーダの完成だ。
エスカリバーダなんて言ってみたけれど、要は焼き野菜のオイル漬け。
誰に教えてもらったのか忘れてしまったけれど、
ギョッとしてしまうくらい真っ黒に焼くことがポイントだと教わってからは、
野菜たちの真っ黒に変わり果てた姿を目にしても怯まなくなったような気がしている。
完成したエスカリバーダを器に盛り付けてみたのだけれど、
少し物足りなさを感じて冷蔵庫からレッドキャベツのスプラウトを取り出した。
そう言えば先日、海外で話題になっているらしい、
あれやこれやをネット検索して楽しんでいたのだけれど、
その中に、オーガニック野菜を自宅の壁で栽培するというユニークな商品に目を奪われた。
土の代わりに使うのは野菜やハーブを栽培するための特殊なスポンジ。
そのスポンジに種と肥料を仕込んで水を与えたら、その後はLEDライトで育てるのだそう。
天候に左右されることなく野菜やハーブが育てられるだけではなく、
育つスピードも通常よりも早い上に、
野菜やハーブによっては栄養価までアップすることもあるらしいのだ。
そして、更に驚いたのはこの一種のプランターのようなものを室内の壁に掛けて、
「育てて食べることができるインテリア」としても楽しむのだそう。
日本では田舎暮らしや農業が、ジワリジワリとブームになっており、
自然や土に直に触れることが出来る家庭菜園に興味を持つ方も増えている。
その一方で、このように土を使わずに育てる
室内菜園、壁掛け菜園に目を向ける人たちもいるようだ。
現在は、まだ一般販売はされておらず
クラウドファンディングの形態を取っているけれど、
近い将来、野菜やハーブは自宅の壁から収穫する、という時代がくるのかもしれない。
※クラウドファンディングとは、モノや、サービスの提供などのアイデアを持っている人が、クラウドファンディング専用サイトを通じて、国内外の人々に自分のアイデアを発信します。そのアイデアに共感した人からの寄付や融資、投資、などを得てアイデアや想いをより具体的に形にしていくシステムです。
レッドキャベツのスプラウトも一緒に盛り付けたお皿を眺めつつ、
このレッドキャベツのスプラウトを壁から収穫するのか……。
と、少し想像してはみたのだけれど、
太陽と大地の恵みを受けて育ったお野菜の味わいには敵わないだろうな、
という思いに行きついた。
もしも、野菜やハーブが自宅の壁で栽培することができたなら、
あなたなら、どうしますか?
関連リンク&画像もお借りしています: