端午の節句、こどもの日には菖蒲湯に入る風習がありますが、皆さんのご自宅では菖蒲の準備はお済みでしょうか。
今回のお話コードは「菖蒲」でございます。
お時間ありましたら、そっと覗いていって下さいませ。
端午の節句は別名、菖蒲の節句と言われることがあるのですが、もともとは、菖蒲を使って厄を祓うことが目的でした。
先人たちは香りの強い草木を邪気祓いの道具として使っていたようですが、菖蒲もまた、葉から強い香りを出すため、邪気を祓い、厄を除ける道具として扱われてきました。
しかし、邪気祓いや厄除けの道具としてだけに止まらず、強い香りを放つ菖蒲の葉は、煎じることで腹痛の薬としても使われていたようですし、菖蒲の根は解毒薬や解熱薬、傷薬としても使われていたと言います。
また、菖蒲の茎は血の巡りを良くして保温効果があると言われ、菖蒲湯に使う植物として大切に扱われてきております。
ただ、この「葉」が「あやめ」や「はなしょうぶ」の葉だと思い込んでいる方が意外と多いようなのですが、実際は全く別の植物の葉なのです。
ですから、ご自宅で育てている「あやめ」や「はなしょうぶ」の葉を湯船に入れて使ったとしても、残念ながら、菖蒲の効能を得ることはできませんので、ご注意くださいませ。
私はお花屋さんで菖蒲の葉を購入することが多いのですが、スーパーなどでも見かけますね。
先日、私が見かけた菖蒲湯のセットは菖蒲とヨモギがセットになっている豪華版でした。
菖蒲の香りを存分に感じるためのコツは、バスタブにお湯を張る前から菖蒲(とヨモギ)を入れておき、そこに42度ほどに設定してあるお湯をためること。
水からお湯を沸かす場合もお水の状態から菖蒲(とヨモギ)を入れておきます。
こうすることで、菖蒲の葉に熱が加わりスッキリとした香りがしっかりとたち、血の巡りが良くなり、汗も出ますし、更には保湿効果もありますので、入浴後はスッキリ艶肌になるかと思います。
菖蒲の葉は、そのままバスタブに入れるだけのお手軽さですので、今夜は菖蒲湯で春先の体調の乱れを整えてみてはいかがでしょうか。
そして、今回のタイトルにある「菖蒲はちまき」ですが、日本にはこの菖蒲の葉をはちまきの様にして頭に巻きますと、頭が良くなるという言い伝えも残っております。
バスタブに浸かって体を温めながら菖蒲の葉を一本、頭にクルリと巻いてみる。
少しばかりの怪しさは漂いますが、これも端午の節句の一興ではないでしょうか。
気になられた方は、こちらもお試しあれ。
こちらへ足を運んで下さった皆さんと、皆さんの大切な方々が健やかでありますように☆彡
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