オーダーメイドの靴ではない限り、多少の不具合は仕方がないと思っているけれど、私は、靴を履くと足のあちらこちらに傷を作ってしまう。
ピッタリとくるものに出会える機会も多くはないものだから、それならばと、自分の足に必要なジェルパットなどのサポートアイテムを各種取り揃えておき、自分の足と靴との微妙な関係をピタッと寄り添わせられるよう手を加えている。
自分の足が、どのような時に、どこが、どのくらい痛くなるのか分かっていれば、対処法も予防法も見えてくるという考えである。
一度でピタリと合わせることはできないけれど、そのようなことを重ねていると、靴を選ぶ際に妥協しても良い部分と、妥協してはいけない部分の判断精度も上がり、準備しておくべきアイテムも絞ることができるようになるのだ。
そして、対処や予防の手際が良くなった結果、自分好みの様々な靴をストレスフリーで楽しむことができているように思う。
「このようなタイプの靴を履くと足が痛くなる」という理由で、あるタイプの靴を潔く選択肢から外すことも一つではあるのだけれど、
本当はトライしてみたいという気持ちを抑え込んでのことであるのなら、少しばかり、もったいないような気もする。
どのようなことも、本人の捉え方、考え方次第で広がったり狭くなったり、深くも浅くもなるのだから、結論を出すのは色々と試してみてからでも遅くはない、と思うのだ。
前置きが長くなってしまったけれど、
今回は、高さがあるヒール靴を履いた時に出る足の痛みを緩和して、足を痛くすることなく長時間過ごすための方法のお話です。
用意するものは100円均一ショップなどにある耐震ジェルパットだ。
テレビの下や、ちょっとした家具やPCの下などに敷いて衝撃を吸収する、あれ。
【手順とコツ】
パンプスの踵より少し下がった部分と踵が乗る部分に、耐震ジェルパッドを貼るだけです。
ジェルパッドは柔らかいのでハサミを入れることも可能なので、サイズ調節が必要であれば、大体の位置を決めた後にカットします。
履いた直後は、ジェルパッドの厚みによって靴がきつくなったような感覚があるのですが、耐震ジェルパッドは重さを受け止めて形を自在に変えますので、次第に自分の足に馴染みます。
このジェルパッドが靴と足をピタッと固定するので、靴の中で足が泳いでしまって痛みや靴擦れを起こしていた方は、足と靴を一体化させたことでこれらを防ぐことができます。
もともと、耐震用のジェルパッドですので歩くことで起きる衝撃もジェルパッドが吸収してくれるので、疲れにくなり歩きやすくなります。
足が前に滑れば指先に不要な力を込めてしまいます。
そうすると本来ならば靴に当たらないはずの場所が当たり、痛みや靴擦れを起こすこともあります。
足が浮腫みがちで少し大きめサイズの靴を履いている方も、もしかしたら足に不要な力が入っていることが原因で靴擦れや足の痛みを感じていることも考えられます。
自分に合わなければ本来の耐震パッドとして使えば良いだけですので、高さがあるヒール靴を履く日の足の痛みを緩和したい方は一度、お試しされてみてはいかがでしょうか。
私は普段から靴専用の各種ジェルパッドを愛用していますので、今回の耐震用のジェルパッドを使う方法は、すぐに腑に落ちましたし、貼る位置もすぐに定まりました。
試して感じたことは耐震用に作られているジェルパッドというだけあって、
歩くときの衝撃吸収力は想像以上に太鼓判を押せるということ。
これからは、耐震用ジェルパッドも常備して上手に使っていこうと思ったところです。
この耐震ジェルパッドを使うという目の付け所に感心し、情報の出所を探ったところ、立案者は、女性専用治療院・気功カイロ施術院の高田祐希院長とのこと。
体のことを知り尽くしているプロフェッショナルで、女性のシューズ事情も分かっていらっしゃる方ならではの視点に改めて感心したところです。
靴擦れをはじめとする靴トラブルの原因は一つではありませんので、合わせ技が必要になることもありますが、健やかな足で軽やかに力強く新しい一歩のヒントやキッカケにしていただけましたら幸いです。
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