今年に入ってからのことなのですが、
カフェへ入ろうとしたとき、少し先ので白い杖を地面の上で滑らせている女性がおりました。
進む気配はない物の目を閉じたまま辺りを見回しているように見えたため、
声をかけることにしました。
すると、点字ブロックを探しているとのこと。
その場所は人通りが多く点字ブロックの上に自転車が並んでいたり、
大勢の若者たちが点字ブロックの上で待ち合わせをしていたりで、
思うようにブロックを辿ることができずにいらっしゃったようでした。
もちろん、お手伝いさせていただく気でいたのですが、
その女性に、「一番近くにある警告ブロックまで連れて行っていただいても良いでしょうか」
とお願いされ自分の知識不足を感じることとなりました。
わたくし、「点字ブロック」は知っていたのですが
「警告ブロック」という言葉を使ったことがなかったのです。
どのようなブロックなのかを教えていただき、お手伝いをさせていただくことはできましたが、
その後、目的地のカフェで点字ブロックについて改めて調べることにしました。
今回は、点字ブロックのお話を少し。と思っております。
普段、私たちが目にしている2種類の黄色い点字ブロック(グレーの場合もあります)には、
それぞれ名前があり、大切な意味がありました。
このように突起した線が並んでいる線状ブロックの正式名称は
【誘導ブロック】と呼ぶのだそう。
そして、このブロックがどのような使われ方をしているのかといいますと、
名称からも推測できますように足や杖で突起した線の方向を感じとることで、
進行方向を確認したり、前方の危険を知ったりするのです。
そして、もうひとつ。
このように突起した点が並んでいる点状ブロックの正式名称は
【警告ブロック】と呼ぶのだそう。
こちらのブロックがどのような使われ方をしているのかといいますと、
「警告」の名が付いていることからも推測できますように、
危険な場所や注意してほしいことを伝えており「止まれ」の意味があります。
ですから、設置場所を注意深く見てみますと、
階段前や横断歩道前、駅のホームに分岐点や障害物の前、
案内板の前などに設置されています。
私が出会った女性は、案内板の前で待ち合わせをされていたようで、
点状のブロックを探していらっしゃいました。
私は彼女とのやり取りを振り返り、
何だか、「今、赤信号なのか青信号か教えて下さい。」と尋ねられて、
「赤信号って何ですか?どのような信号ですか?」と尋ね返すことから始めた。
そのような状況だったような気がして複雑な気持ちになりました。
ですが、彼女のおかげで次からはもう大丈夫、と胸を張って言えます。
点字ブロックは多くの方がご存知だと思うのですが、私と同じように、
「それぞれのブロックがどのように呼ばれていて、どのような意味があるのか。
そう言えば知らずにいたわ」
と言う方もいらっしゃるのではないかしら。と思いシェアさせていただきました。
あなたの知識ボックスに加えていただいたり、
セルフチェックに活用していただけたのなら嬉しいです。
本日もキラッとあなたらしい1日をお過ごしくださいませ。
関連リンク&一部画像をお借りしています。:社会福祉法人 日本盲人会連合