幸せのレシピ集内では、様々な視点で色のお話をさせていただくことがあります。
色がある世界が当たり前である私たちは、
色は簡単に創ることができるもの、始めからそこに在るもの、
と無意識に思いがちですが、
実は、試行錯誤を繰り返して創られていたり、偶然に発見されるものです。
どうして、このようなお話なのかといいますと、
2009年にアメリカのオレゴン州立大学で材質科学を専門としている教授、
マス・ サブラマニアンさんの研究室で行われていた研究開発中に、
偶然にも、鮮やかな青色が発見されました。
これが今年、大手クレヨンメーカーのクレヨラ(Crayola)から
新色として発売することが先日発表されました。
間もなく新しい青色クレヨンでお絵かきをしたり、
この青色を様々なシーンで使用出来る日が近づいているのです。
まずは、どのような青色なのかといいますと、このような色です。
とても鮮やかで素敵な色ですよね。
この色は、鮮やかで素敵なだけではなく、
優れた耐水性や紫外線を跳ね除ける性質、遮熱効果もあるのだそう。
しかも、簡単に作ることができ、無害だということもあり、
クレヨンなどの顔料としてだけではく様々な分野での使用が期待されています。
青色の中に、コバルトブルーという色があります。
こちらはフランスの科学者ルイ・ジャック・テナールさんによって発見された色ということで、
別名「テナール・ブルー」と呼ばれています。
コバルトブルー(テナール・ブルー)は発見後、
印象派※の画家たちに愛好されたと言われておりますので、
この新しい「青色」も遠い未来から振り返ったとき、
このようなエピソードの一つや二つ、手にしているのかもしれません。
アメリカのクレヨンメーカーCrayola (クレヨラ)では、
現在、この新しい青色のことをインミン・ブルーと呼んでいるのだそう。
これは、色の素材になっている元素の名前を組み合わせたもののようですが、
Crayola (クレヨラ)としては、もっと、この新しい青色に似合う名前を付けたいとのこと。
そこで、6/2まで下記にあるCrayola (クレヨラ)のホームページで
インミン・ブルーの名前を募集しているようです。
あなたが名付けた青色を使って世界中の人々がお絵かきをする、
なんて素敵なことが起こるかもしれません。
興味がある方は応募してみてはいかがでしょうか。
新しい色が世の中に解き放たれる瞬間に立ち会える機会は、
そう多くはありませんから、インミン・ブルーを目にされた際には
今回のお話をチラリと思い出していただけましたら嬉しいです。
本日もココロカラフルにまいりましょ。
関連リンク:Home | crayola.com
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