幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

日本食ブームだとは言え、「わさび」にも適量があると思うのですが……。|「わさび」の効能の紹介も。

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昨年末、友人たちとの忘年会を兼ねて食事をしていた時の出来事だ。

斜め後ろ辺りのテーブルに観光客らしい外国人グループが座っていた。

楽しそうだな、などと微笑ましく思いながら私も友人たちとの時間を楽しんでいると

私たちの輪の中の一人が、その外国人グループに話しかけているではないか。

普段、そのようなアクションを起こすタイプではなかったため少々驚いたけれど、

無事に一年間走りきることができた開放感と楽しいお酒の勢いが少々友人を大胆にさせたのだと思う。

そこまでは問題なかったのだけれども、すぐさま話を私に振り、

自分は外国人たちの輪から離れるという暴挙にでた。

完全に語学電源をオフにしてリラックスしていた私は、かなり頑張って電源を入れる事になった。

外国人の皆さんに、あまり流暢には話せないけれど、と

自分の逃げ道をしっかりと確保し、友人に抗議の眼差しをむけ、

私はワイン片手にテーブルを移動することになった。

 

当たり障りのない簡単な世間話をしていると、グループの中の一人から

「わさび」はどこで買うと安く買えるだろうか、という質問を受けた。

日本食ブームは思っているよりも確実に世界に広がっているように感じた。

自宅用とお土産用、頼まれた分と欲しいので、できるだけたくさん買いたいのだという。

私のリアクションが薄すぎたのか、「わさびは美容と健康にいいから毎日食べている。

細いチューブは3、4日で無くなってしまう」と、その彼女は付け加えた。

「え?個人宅で3、4日?」

私は聞き間違えたのかと思い、再度尋ね返したのだけれども3、4日、しかも一人で3、4日なのだという。

「(そんなバカな)」私の正直な心の声。

 

わさびは大量に使うと、鼻にツーンときて涙が出るけれど、このツーンを感じる時、

細胞が若返るのだと私も耳にしたことがある。

わさびには、ポリフェノールよりも高い美容効果があり、

日本では飛鳥時代から薬用食材として大切にされてきた。

特に、わさびが持っている効果として有名なのは抗酸化作用。

活性酸素を除去するといわれているポリフェノールよりも高い抗酸化作用があると言う。

そのからくりは、わさびに含まれる抗酸化物質を活性化させる働きをする成分が豊富に含まれていることにあるのだそう。

活性酸素に関係なく抗酸化物質を分泌させるため、

活性酸素が増えたときに、すぐに取り除いてくれる優れものなのだそう。

そして、この成分は体やお肌の老化を防ぎ、血液をサラサラにする上、

体内に溜まった有害物質や発がん性物質の解毒を促して体の外へ排出させるという。

と同時に、がん細胞を死滅させることから

胃だけではなく、大腸がんや肺がんなど様々ながん予防にも有効なのだとか。

簡単に言うと、私たちの体内に溜まった悪いものを出してくれて、

その悪いものによって出来たがん細胞をやっつけてくれる食材だ。

私たちの細胞は日々生まれ変わっており、

本来は自力で悪い細胞は排除する機能があるのだけれど、

食生活の変化やストレスなどによって

その機能が弱まっていたり、追いつかなくなっているという現状がある。

わさびは、美容と健康のトラブルを防ぐために摂取するにはとても魅力的な食品なのだ。

ただ、この効果は西洋わさびには含まれておらず、日本の本わさび特有のものなのだそう。

だから、海外の方々が大量に買って帰りたいもののひとつになっている。

とは言っても、消費量に対しては「(そんなバカな)」だ。

チューブ1本を3、4日食べきるのは食べすぎじゃないかしら?と言うと、

せっかく良いものが手に入るのだから、

日本人ももっと食べたほうが良いと言われ、笑うしかなかった。

 

私は一般的な薬味としての用途以外に

お出汁のきいたつゆに溶いて胡麻油をプラスしてドレッシングにしたり、

和風ドレッシングに飽きてきたら、わさびを溶いて少し味を変えたり

マヨネーズにわさびと胡麻、だし醤油をプラスして和風ディップを作ったりするのだけれど、

それでも、わさびチューブを3、4日で使い切ることはない。

やはり、「(そんなバカな……)」だ。

胃腸が弱い方にとっては刺激物でもあるため、量の加減には注意が必要だけれども、

たまには、「わさびのツーン」を楽しみながら

細胞を生き返らせるのもいいのかもしれない。 

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