最近、生命について考えさせられるモノゴトに触れる機会が度々ありました。
生きとし生けるものには老いがつきものなのだけれど、
ある乗馬好きな方から聞いたお話しでは、
お客様に乗ってもらえなくなった乗馬馬は殺処分されてしまうのだとか。
乗馬馬たちも年月が経てば老いていきます。
その過程で躓きやすくなったりすると乗り手が他の馬へ乗り換えるため、
次第に乗り手がつかなくなります。
しかし、乗り手が付かなくなり乗馬馬を引退した馬たちが暮らせる場所は少なく
彼らに残された道のほとんどが殺処分なのだそう。
だからその方は、多少のリスクを理解した上で
乗り手が減ってきている馬に乗り続けているのだと仰っていました。
乗馬馬のことを頭の片隅で考えていると
今度は、毎年20万頭以上の犬や猫が保健所に収容され、
その半数以上の犬や猫が殺処分されているという記事を目にしました。
きっと誰もが一度は耳にしたり、目にしたことがある内容です。
殺処分を無くす為に多くの人がボランティアで活動されているのですが、
人間の軽い気持ちやエゴで命を落とす犬や猫は未だ多数存在しています。
そして、保健所に収容された後に二酸化炭素ガスで苦しむ窒息死という方法で
殺処分されている犬や猫がいることを
知らない人たちもまだまだ多いのだそう。
動物を飼っていた経験のある私にとっては知っていたはずの現実だったのですが、
胸の奥をぎゅーっと掴まれるような痛みが走り、
つい深く知ることから目を背けてしまいそうになる自分が居ました。
そのような中で、私はある一冊の絵本に出会いました。
「ある犬のおはなし〜殺処分ゼロを願って」という絵本です。
殺処分される犬の目線で描かれたお話しなのですがWEB上で反響を呼びました。
はじめは、A4サイズの紙2枚を8等分にして使った小さな手作りの絵本でした。
それが電子書籍になり、書店やネットで購入できるような絵本になり、
現在はこの絵本を置いている図書館も増えつつあるようです。
WEB上で無料で閲覧することもできますし(※最後にリンクあり)、
下記から絵本を動画で観ることもできます。
少しでも知っておきたいと思われた方は御覧いただければと思います。
※音が出ますので、閲覧環境にご注意ください。
私も不必要な生命はなく、殺処分が無くなる日が来てほしいと願う一人です。
もちろん、たくさんの命によって生かされている私たちなので、
大きな枠の中に在る様々な現実を同時に眺めると、
時に矛盾を感じることもあります。
それでも、このお話を通して各々が感じることがあるのでは?と思い
今回のお話しに選びました。
あなたが感じたことが世の中の一歩に繋がる気が致します。
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