幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

うっかりできてしまったニットの穴は、自宅で簡単にチクチク補修。

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友人は、とても丁寧に衣替えをする。

その話を聞く度に尊敬の念を抱くのだけれども、今回は少し残念なことが起きたと言う。

少しずつ秋冬ものの衣替えを始めたそうなのだけれども、

そのときに、ニットをうっかりクローゼットの扉の角に引っかけてしまい、お気に入りのニットに小さな穴が開いてしまったというのだ。

穴を縫い留めようかとも思ったそうなのだけれど、ニットは伸縮性があるため、

生地の一部が引きつり見た目が悪くなることは一目瞭然だから、諦めることにしたと残念そうに言った。

このようなパターンではなくても、防虫剤が効き足りずに、ニットが虫食いに遭い残念な思いをしたという経験をされた方もいらっしゃるかもしれない。

衣類を食べる虫たちは、美味しい繊維をよく知っている。

それは、私たちがお気に入りに認定するような、スペシャル生地で仕立てられたお洋服に使われているものがほとんどだ。

だから、虫食いを発見したときには肩を落とすことが多い。

私もそのような経験をしたことがあり、それからは防虫の鬼と化している。

このように、うっかりニットに穴を開けてしまったときや、虫食いに遭ってしまったときに、簡単にお直しできる技がある。

 

ニット着用の季節もすぐそこまで来ておりますので、今回は、そのようなお話を少し、と思っております。

ご興味ありましたら、ちらりと覘いていって下さいませ。

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用意するのは、手芸店などで手に入れることができる、羊毛フェルトニードルとニットの色に近いフェルト、作業台として使うスポンジです。

羊毛フェルトニードルは、針先が平たくなっている点が特徴です。

スポンジは食器洗い用でも良いのですがネットで覆われているものや硬いものは不向きで、メラミンスポンジのようなものを使うと良いかと思います。

フェルトは、プレスしてあるシートタイプではなく、綿菓子のようにフワッとしたタイプのものを使います。

出来るだけ、ニットの色に近い色のものを選ぶと良いのですが、

もし、色が合わないようであれば何色かのフェルトを混ぜ合わせて、ニットに近い色を作ることができます。

※色作りに困ったときには手芸店の方に相談すると、混ぜ合わせに合う色をアドバイスして下さいます。

もしくは、ニットの毛玉を丁寧に刈り取り、集めた毛を、ふわっふわにほぐしたもので補修することも可能です。

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この羊毛フェルトニードルとフェルトは、羊毛フェルト製のお人形を作る際に使うものですが、

ニットの補修も、お人形を作るときの要領で、行います。

まずは、【1】ニットの穴の下にスポンジをあて、【2】フェルトを少量ちぎり取って薄く引き伸ばし穴を塞ぐようにして充てます。

【3】このフェルト部分をニードルでチクチクと突きます。この時、ニードルをスポンジに刺すようにして突きます。

これで、補修は完了です。

【注意点は、】フェルトを大量に乗せると、その部分だけ厚みが出てしまうので、

薄く伸ばした少量のフェルトで様子を見て、

補修部分の厚みが元のニットの厚みに足りていないようであれば、再度薄く伸ばしたフェルトを重ねてチクチクと刺します。

穴が小さければ、フェルトを購入しなくても、毛玉だけで補修できてしまうので、

知っておいて損はない補修術ではないでしょうか。

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私は以前、お気に入りのストールを金具に引っ掛け、穴をあけてしまったことがあります。

その時に、お直しのプロのもとへ駆け込んだのですが、

プロが、知っておいて損はない方法だから、と言って教えて下さいました。

それ以来、ソーイングボックスの中には羊毛フェルトニードルが1本、忍ばせてあります。

明日すぐに活用できるようなお話ではありませんが、

もしもという時、何かしらのヒントとして思い出していただけましたら幸いです。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/