部屋の中から少しずつ冬の面影が減ってきている今日この頃、
私の目に留まったのは書斎に置いてある加湿器でした。
皆さんがお使いになられている加湿器は、こまめにお手入れされていますか?
最近では製品のクオリティーも高く、1~2週間に1回のお手入れで良いものから、
1か月、2か月に1回で良いもの、
お掃除不要といった謳い文句のものまで見かけますが、
加湿器はその性質上、カビや雑菌などが繁殖しやすい家電です。
昨年の出来事ですが、私のある友人は日々加湿器を使うくらい喉がデリケートで、
毎日、水を足しつつ加湿器を使用していたのだそう。
使用頻度が高いこともあり取り扱い説明書通り、週に1回のお手入れを行っていたといいます。
加湿器を使用しているため、喉やお肌が乾燥している感覚は全くなかったようなのですが、
あるときから喉に妙な違和感を覚えるようになったため、念の為に病院へ行ってみたのだそう。
幸い、病気ではないとのことだったのですが、
お医者様から「もしかして、加湿器を使い続けていない?」と尋ねられたと言います。
詳しくお話を伺ってみると、
加湿器のタンク内の水が無くなる前に水を足しながら使い続けていたり、
謳い文句を鵜呑みにしてお手入れを怠ったりしていると、
いつの間にか水が腐ったり、残った水分に雑菌が繁殖し、
その菌を部屋中にばら撒き吸い込むことで、喉や鼻などの粘膜に違和感を抱くケースがあるとのこと。
友人は、タンクのお手入れはしていたものの、タンク内の水が無くなってから水を足すことは少なく、
水が無くなる前に水を足したり、気付いた時に水を足していたと言います。
その日からは物は試しだと思い、タンク内の水はしっかりと使い切るようにし、
残った水は、その都度捨ててタンクを乾かすなどしたのだそう。
すると、すぐに喉の違和感がピタリと止まったといいます。
また、「最近、鼻水が出る」と言い出していたご家族の鼻水も同じように止まったのだそう。
今年の秋まで加湿器は使わないという方も、一年中、加湿器のお世話になっているという方も
知らぬ間にカビや雑菌の胞子を部屋中に巻き散らかして吸い込んでしまわぬよう、
壁紙やカーテンで繁殖させてしまわぬよう、一度しっかりと、お手入れをしてみませんか?
|水洗いが出来ない加湿器はどうしたらいいのかしら?
お使いの加湿器によっては水洗いできないものもあります。
そのような場合は、除菌シートなどで拭き上げて、しっかりと乾かすだけでも違います。
|水洗いが出来る加湿器はどのようにお手入れすればいいのかしら?
基本としては、お使いの加湿器の取り扱い説明書通りのお手入れを行うのですが、
水垢や赤カビ(ぬるっとしたピンク色のカビです)、
カルキが石灰化したものを同時に効率よく取り除くには、
通常のお掃除洗剤では対応しきれないことが多いかと思います。
また、流しきれずに残った洗剤を水蒸気と一緒にお部屋に広げてしまうのでは、
という心配をなさる方もいらっしゃるかと。
そのような場合は、
ドラッグストアーやスーパーで販売されているクエン酸がいいお仕事をしてくれます。
クエン酸には純度があるのですが、
食品添加物としても利用できる純度の高いクエン酸の方が汚れ落ちが良いと、
私は感じています。
使い方は簡単で、ぬるま湯にクエン酸を溶かし、汚れ具合を見て1時間~1日浸けておきます。
汚れがこびり付いている箇所は歯ブラシやスポンジなどを使って擦り洗いし、
しっかりと乾かします。
分量は、ぬるま湯1リットルに対してクエン酸を6~7グラムを溶かします。
注意が必要なのは、赤カビです。
ピンク色をしていることもあり色のイメージから油断をしてしまいそうになりますが、
このカビはセラチア菌と言って、大腸菌や肺炎桿菌などに近い細菌で、
呼吸器、食中毒、咽頭、皮膚系の疾患を引き起こす原因にもなります。
このカビを発生させないために、または増殖させないためには、
お掃除の最後にエタノール除菌が必要です。
消毒用のエタノールを準備するのが良いのですが、
取り急ぎ手を打っておきたい場合には、除菌シートを活用させてみてくださいませ。
余談ですが、除菌シートは本来の使用目的以外にも、
加湿器のお手入れや、夏場のシューズ類の除菌にも使用できます。
汗をかきやすい季節は靴やサンダルなど足裏がくっつく面をサッとひと拭きするだけで、
シューズ内で雑菌が繁殖するのも防ぐことができます。
除菌シートを使いきれるか心配だと言う方は、
このようにして使い切ることもできますので参考になさってみてください。
我が家の加湿器は、今年の秋まで休業していただく予定ですので、
しっかりとカビと雑菌を滅しておこうと思っております。
皆さんもこの機会に加湿器のお手入れ、いかがでしょうか。