幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

想いを叶える宣言と菊にまつわるエトセトラ。

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遠方に住む友人が出張で近くまで来ているというので、仕事終わりから新幹線に乗り込むまでの1時間、会うことにした。

いつも慌ただしいのだけれど、「またゆっくりと時間があるときに」などと言っていたら、いつまでも会えぬままだろうから、こうして連絡をしてもらえることに感謝している。

仕事を中断し、待ち合わせ場所である駅構内のカフェへと言いたいところだけど、駅構内のカフェは新幹線の待合室のような混み具合であったため、

ちょっと渋めのバーのようなところで1杯だけ、お酒を飲むことにした。

時計を気にしながらの話の大半は、「来年はこうなりたい、なるから。」といった宣言だったように思う。

不思議と、このような宣言は叶うのだ。

きっと、自分自身の意思にしっかりと刻み込まれるのだろう。

何となく思っているだけよりも、人に話す、文字に起こす、自分自身に宣言するといったプラスαの小さなアクションが、モノゴトが動き出すスイッチになるように思う。

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ホームへと走り去る友人の後ろ姿を見送り、深呼吸をした私も電車に乗り込んだ。

車窓から見える景色を眺めていると、この時季の風物詩でもある菊花展(きっかてん)ののぼりが何度か目に入った。

正しくは、菊花展覧会(きっかてんらんかい)と言い、日本の国花でもある菊の展覧会である。

どのような視点で審査が行われるのか、詳細は分からないのだけれど、

時折、道すがら目にする出品作品の菊は、そのどれもが立派な菊で、素人目から見ると優劣つけ難い菊ばかりである。

そして、古より特別な植物として扱われた菊ならではの展覧会のような印象を受ける。

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菊と言えば、天皇家の紋章としても有名だけれども、菊紋(正式には、菊花紋章)は花びらの数によっては、扱いに注意が必要である。

ぱっと見る限りでは同じものに見える菊紋も、花びらを数えてみると、その数が異なっていることがあるのだけれど、ここに意味があるのだ。

花びらが16枚ある十六弁の八重表菊の菊紋は日本の天皇、皇室をあらわす紋章で、

花びらが14枚ある十四弁の菊紋は裏菊と呼ばれおり、十四弁のシンプルな菊紋か、十四弁にアレンジを加えた裏菊紋は宮家が使うという決まりがある。

日本らしいデザインであるにも関わらず、巷で目にする商品やショップロゴに菊紋が使われていないのは、このような理由から使うことができないのである。

菊紋に限らず、紋章は、意味を細かく見て行くと、様々な意味が込められており、なかなか興味深いものなのだけれど、その辺りのお話は、また機会がありましたら……。

菊の時季も終わりに近づいておりますが、菊の花や菊紋を目にする機会がありましたら、

今回のお話をちらりと思い出していただけましたら幸いです。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/