窓際の暖かさに身を委ねながら、少々苦手なジャンルの資料に目を通していたのですが、集中力が途切れ、瞼が閉じかけては開きを繰り返しておりました。
しばらく目を休ませよう……もう言い分け以外の何ものでもないそれを理由に目を閉じたのですが、
じわじわと上昇していく頬の温度に気が付きまして、このままでは頬の片側だけ、こんがりと焼けてしまうではないかと慌てて目を開けました。
自分の肌の弱さを自覚していることもあり、紫外線対策はオールシーズン抜かりないのですが、近年の紫外線は手強いと感じております。
適度な日焼けは骨を強くするためにも必要なのですけれど、様々な研究報告や環境の変化を思うと、紫外線による影響を軽んじることも出来ず、
人間がしでかしたことは、このような形で返ってくるのだなと思ったりもしております。
ここ数年、塗る日焼け止めから飲む日焼け止めへという流れがあります。
飲むだけで全身日焼けせずに済むのであれば、塗る手間や日焼け止めに関する様々な煩わしさから解放されるため非常に魅力的。
ですが私は、色々と気になる点が払拭されないため、もうしばらく静観してみようと思っているところです。
その辺りのお話は、また機会があればということにして、今回は、随分と認知度も安定してきたロングUVAのお話をと思っております。
ワタクシ柊希の脳内整理も兼ねておりますが、少しずつ日差しも強くなり始める頃ですので、
ロングUVAのことを簡単におさらいしておきたい方は、ご一緒にいかがでしょうか。
紫外線にはUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)があります。
UVA(紫外線A波)は、肌の深いところにまで届き、しみ、しわ、たるみを引き起こしたり、メラニン色素を濃くするなどの原因になると言われています。
この原因を、どれくらい防ぐことができるのかということを示しているのが、見慣れている「PA+++」という表記です。
もう片方のUVB(紫外線B波)は、肌が焼けて赤くなったり黒くなったりしますが、この原因のこと。
このUVB(紫外線B波)を何十分、何時間防ぐことができるかを示しているのが、「SPF15、SPF50+」とった表記です。
このようなUVAの中には、更に更に肌の奥の奥の奥にまで到達することができるUVAがあるそうで、このUVAのことをロングUVAと言います。
紫外線という大きな枠で見たときに、UVA(紫外線A波)は全体の95%を占めており、ロングUVAはといいますと、75%もと言われているのだそう。
このような研究結果をもとに、ここ数年は「ロングUVAから肌を守る」ですとか、「ロングUVAを防がなくては意味がない」といった内容の文言を見聞きする機会が増えているようです。
UVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)、ロングUVAのおさらいもできたことですし、
これからやってくる季節に向けての日焼け止め選びに活かしていただければと思います。
今回のお話は、一旦こちらでお開きとなりますが、この後は少しだけ、お肌が弱い肌弱視点のお話も少しと思っております。
さて、ここから先は、お肌が弱い肌弱視点のお話です。
「ロングUVAから肌を守る」ですとか、「ロングUVAを防がなくては意味がない」といった内容の文言を見聞きする機会が増えきますと、
日焼け止めはロングUVA対応のものを選ばなくてはと思ってしまう方も多いのではないかと思います。
実際私は、自分の肌で結構な数のものを試してみたのですが、
ロングUVAから肌を守る日焼け止めは、肌刺激が強い成分が含まれているものが多い印象を受け、使い続けているものはありません。
現在は成分開発なども進んでおり、敏感肌でも使うことができるロングUVA対応の日焼け止めというものも多く見かけるようになりましたけれど、
その道のプロの方々のお話を見聞きしておりますと、
ロングUVAによる肌へのダメージがどの程度なのかという点に関しては、そのような疑いがあるという域を出ていないという見解もありますので、
今のところは、自分が何を優先するのかという視点も含めて選ぶと良いのではないかな、と感じています。
日焼けによるダメージを防ぎたいけれど、目に見える見えないに関わらず、日焼け止めによる肌ダメージはできるだけ抑えておきたいと言う方は、
ロングUVA対応の日焼け止めに拘り過ぎずに、
自分が安心して使うことができるもので、UVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)をしっかりと防ぎつつ、
外出内容によって使い分けたり取り入れたり、塗り方を変えてみたり、日傘などのアイテムも上手に使っても良いと思うのです。
世の中に一斉に出てくると、それが正解だというような感覚になりますが、
自分のお肌の声や体の声に耳を傾けられる、ちょっとした気持ちの余裕があると、
情報というものに振り回されすぎず、余計な肌ダメージで大変な思いをせずに済むような気が致します。
何かしらのヒントや閃きの素にしていただけましたら幸いです。
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