季節の変わり目ということもあり、メイクポーチの中身をテーブルの上に広げてみることにした。
できるだけシンプルなラインナップに留めていたはずなのに、広げてみて思うのは、少し気を抜くと細々としたものがポーチ内のスペースを侵食し始めるということ。
そんなことは随分と遠い日に気が付いていることだけれど、様々な好奇心と、ほんの少し心躍るあの感覚、
そして、それらを後押しするかのような、これくらいのスペースであれば差し支えないというラインを狙った商品からの誘惑に、私は未だ連敗中といったところである。
私にとって、メイクポーチの中身を全て取り出して広げるという行為は、自分の何となくが透けて見える少しばかり恥ずかしい時間だったりもする。
まずは、ティッシュやコットンなどを使って全てのアイテムを軽く拭い、ポーチの中に散らばっている細かいパウダーを叩き落としたら、除菌シートでさーっと拭き上げる。
ブラシやチップ、パフやスポンジを取り替えたら、ここからが本題である。
今の自分に必要なもの、そうでないもの、どちらなのか判断し兼ねているものに分けてみる。
たっぷり残っていても開封時から時間が経過しているようなものは潔く処分。
メイクポーチのお掃除ついでに中身を見直していると、自分が心惹かれてしまうけれど使いこなすことができないものなども目と実感を伴って腑に落ちるため、様々なものを無駄にしなくて済む。
ただ、そうしながら心惹かれるものや必要なものも少しずつ変わっていくものだから、一筋縄ではいかなかったりもするのだけれど、
少なくとも、何となく世の中の情報に流されるがままということは無くなるように思う。
そして、このときに目と実感を伴って腑に落ちたことは、メイクポーチの中身だけに限らず、
例えばキッチンで使うもの、冷蔵庫の中身、クローゼット、シューズクローゼットなど場所を変えて活き、更には自分のライフスタイルや気持ちの整理にまで影響を与えたりもする。
メイクポーチの中をお掃除している時には、さすがにここまで思考が飛躍することはないけれど、どのようなことも巡り巡って、大なり小なり様々な所に影響を与えるということなのだろう。
様々な方々と関わらせていただく中で感じることがある。
大きな決断をスパッと行う方がいるけれど、そのような方は、日常の中のどちらでも構わないようなことに対しても、割と自然に、自分の意志で決断するように見えるのだ。
例えば、チョコレートアイスとバニラアイスどちらにする?と問われたとして、安易に「あなたと一緒でいい」とは答えない。
例え同じものを選んだとしても、それを選んだ理由が本人の中にしっかりとあり、
それを言葉にするならば、「あなたと一緒でいい」ではなく「あなたと一緒がいい」と言うようなイメージがある。
その一方では、大きな決断をスパッとするなんて私には無理だと言う方もいらっしゃるけれど、本当にそうだろうかと思う。
人は何でも習慣にしてしまうところがあるのだから、その辺りを楽しく変えることができたなら、
3か月先、半年先には新しい世界を楽しむ自分がいるのではないだろうか。
3か月先の新しい自分への第一歩として季節の変わり目を利用して、
どこか1スペース、メイクポーチやクローゼットなどのお掃除やお片付けをしてみてはいかがでしょう。
すっきりと片付いてスリムになったメイクポーチを眺めながら、そのようなことを思う休日の午後である。
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