先日、窓の外を見ると雪がはらはらと舞っておりました。
確かに外は冷えていたのですが、雪が降り積もるほどの冷たさではなく、お日様もご機嫌だったので、
空から舞ってくる雪には太陽の光が反射して、辺りは後光に包み込まれたかのような景色に。
相反するものが混ざり合うほんの一時は、儚くもあり幻想的でもあるようです。
そのようなことを思いつつも、慌ただしい朝の時間を過ごしていたのですが、ふと、
紫外線が本格的に強くなる前のこの時季は、日光浴にもってこいだったことに気が付きまして、こうしてキーボードを叩いております。
幸せのレシピ集では、紫外線対策も大切だけれども、それと同じくらい日光浴も大切であることにも触れています。
ワタクシ、この相反するものはコインの裏表のようなもので、どちらか片方だけに特化してしまったのでは、美容と健康の土台が揺らいでしまう、と思っております。
先日、日焼け止めに関するお話をさせていただきましたので、バランスを取るためにも、これまでとはまた少し異なる視点から日光浴に触れたいと思っております。
ワタクシ柊希の脳内整理も兼ねておりますが、よろしければご一緒にいかがでしょう。
※日光浴のメリットや必要性に関しては過去に『日光浴のメリット、必要性をご存知ですか?』のタイトル内で触れておりますので、おさらいしておきたいという方は、下記の関連記事リンクからどうぞ。
私たちの体は、紫外線を浴びると体内で自動的にビタミンDが作られるシステムを持っています。
こうして作られたビタミンDは、体内でいくつかの工程を経た後に肝臓に蓄えられ、必要なタイミングで必要な場所に使われます。
ですが、オールシーズン日焼け対策をしている女性の体内は、日焼け対策によって、このシステムが思うように機能できない状態にあり、
いつの間にかビタミンDが不足していると言われています。
ビタミンDは食事からも摂取することができますが、ビタミンDを豊富に含む食材はそう多くはないため、日光浴と組み合わせて必要最低限の量を確保するのが良いようです。
日光浴と言っても大げさなものではなく、日焼け対策をせずに外で15分ほどの日光を浴びるだけで、1日に必要なビタミンDの半分の量が体内で作られるため、それほどハードルが高いものでもありません。
どうしても紫外線が心配だと言う場合は、日陰で30分ほど過ごすことで十分なビタミンDを作ることができるのだそう。
ただ注意しなくてはいけないのは、ガラス越しで日光を浴びても意味がないということ。
日光は、外で直に浴びてこそ意味があるというのです。
さすがに、真夏の日差しを直接浴びるというのは、体やお肌への負担が大きいため、
だからこそ、冬から春にかけてのこの時季は、日光浴にちょうどいいタイミングなのです。
ビタミンDが不足することで引き起こされる体の不調や肌トラブルは、
過去にも触れておりますとおり本当に様々なのですが、ホルモンの分泌にも関わってきます。
体内で特に重要な働きをするホルモンの分泌には、ビタミンDが不可欠です。
幸せホルモンの異名を持つセロトニンもそうですし、血糖値や糖質の代謝でお馴染みのインスリンにも必要です。
そして、女性はオールシーズン日焼け対策をしている方が多いため、ビタミンDが不足しがちな方が多いようですが、
子宮内膜の状態にもビタミンDが影響しているのではないかという見解を持つ専門家もいらっしゃいますので、
日焼け対策と日光浴は、どちらかに傾きすぎてしまわないよう、少し意識しておくと良いのではないかと思います。
日光浴中に浴びる紫外線がシミやシワの原因になるのも事実ですから、悩ましいところでもあるのですが、
日光浴を意識した日には、紫外線のダメージをカバーしてくれるビタミンCとビタミンAを、一緒にたっぷりと摂るなどして、
体の内側からヘルスケアとビューティーケアを同時に行ってみてはいかがでしょう。
ちなみにビタミンDを含む食材ですが、全く含まれていない食材がほとんどという状況の中、
特に豊富に含んでいるのは、あん肝、いわし、しらす、鮭などですが、お魚に多く含まれていると覚えておくと良いと思います。
あとは、お魚ではありませんが、桁違いにビタミンDを多く含んでいる食材にキクラゲがあります。
中華を召し上がる機会がありましたら、キクラゲを積極的に狙っていくのも手でございます。
日焼け対策と日光浴。
相反するものではありますが、考え方ひとつ意識ひとつで双方を上手に扱える気が致します。
健やかに過ごすための何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
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