幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

小さくて可愛らしい豆皿で食卓を、日常を彩ってみませんか?

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小さいけれど存在感のある「豆皿」が好きだ。

お菓子を乗せたり

薬味を乗せたり、

お箸置きとして使ったり、

大きなお皿の中に置いて盛り付けにアレンジを加えたり、

ちょっとしたアクセサリー置きにしたり、

お香皿として使ったり、

普段使いからおもてなし使いまで、

使い方の幅が使い手のアイデアで自由自在に変化する豆皿。

なんて万能なのだろうと、思う。

 

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私のお気に入りは「虎屋」の豆皿だ。

あの羊羹でお馴染みの、和菓子の「虎屋」のもの。

掌に乗る小さい豆皿は、

元禄8年(1695)の絵図帳に描かれたお菓子を模った豆皿です。

絵図帳というのは、お菓子の絵が描かれた今でいうところのカタログのような物です。

元禄時代の方が召し上がっていたお菓子が

豆皿という形で現代で楽しめるのです。

シンプルなデザインと色使いで派手さはないけれど、

温かみが感じられる所や、

どんな雰囲気にもすーっと馴染むところが気に入っていて

気づけば、我が家では出番が一番多い豆皿です。

 

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こんなシーンでも重宝しています。

友人に連れられて小さなお客様(こども)が遊びに来る事があるのですが、

私は小さなお客様に、当日使う自分のお皿は自分で選んでもらいます。

もちろん、小さめの物を限定した上で「選んでね」と言います。

まだ言葉を上手く発せない年齢の子供でも、

「どれがいい?」と尋ねると、指をさして意思表示をするので選んでもらいます。

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私の家には玩具が無いので、

あるもので少しでも楽しんでもらえたらいいかな?という気持ちだったのですが

なぜか、これが好評なのです。

 

陶器類の前で真剣に選ぶ我が子が、

よそ様のお宅のお皿を割ってしまわないかママたちはハラハラするようなのですが、

子供は、大人扱いされたり、

任されたりすると、気分が上がるようなのです。

まぁ、割った時、割れた時はその時です。

怪我だけ注意しておけば大丈夫と思っているので私は子供たちにお任せです。

「友の心、友知らず」といった風ですね。

 

そのような時に、子供たちに人気があるのも豆皿です。

選んだ理由を尋ねると、びっくりするような発想を聞ける事があるのは、

私の密かな楽しみでもあります。

 

ある女の子が桃色の『花ぐるま』というお花を模った豆皿を選んだので、

やっぱり女の子は、こういう色と柄が好きなんだなぁと勝手に思っていたのですが、

その子が選んだ理由は別なものでした。

 

「さくらっていうピンクのお花があるんだよ。」

「へー、よく知ってるね、すごーい」

「それをパパとママとみたの。きれいだったから、またパパとママとみたいから、これにしたー」

 

この時の季節は秋。

ママの顔を見ると、「あー、今年のお花見の話だ、たぶん」とのこと。

何気なく選んだように見えて、

思い出と繋げていたり、

希望を込めて選んでいたり、

誰かへの想いを乗せて選んでいたり。

子どもの豊かな発想に出会わせてもくれている豆皿。

 

おめでたい和風の絵柄、形が多いようなイメージがある豆皿ですが

ポップなデザインや色の物、

動物を模ったものや描かれたものなど

遊び心たっぷりのものもあります。

波佐見焼の豆皿は質感がガラスのようで面白いですよ。

「豆皿」を見る機会がありましたら、

絵を見るような感覚で楽しんでみたり、

自由な感性で「豆皿」を使ってみるのはいかがでしょうか?

今回は豆皿のお話しでした。

 

関連リンク:虎屋https://www.toraya-group.co.jp/ 波佐見焼http://www.hasamiyaki.jp/

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