子どもは好奇心旺盛で、きれいな物を見たり、わくわくしたり、どきどきしたり、はらはらしたり、新しい事を知ったりする事が大好きです。
ただ、大人になるに連れて、物事を先まで見通す力を手に入れたり、子どもの頃とは違う目線を手に入れたり、日々の出来事に慣れてしまったり、日々の出来事に追われてしまったりして、少しだけ感じるセンサーが鈍くなってしまう事があります。
そのような時は、「飛び出す絵本」の力を借りて童心に返ってみませんか。
絵本は子供のためだけのものではありません。
アーティスティックな飛び出す絵本の世界を旅してみると「綺麗だな」「すごいな」「面白いな」「可愛いな」と、純真無垢なあなたの感性が声をあげるでしょう。
上手く感情が出てこない時は、お子さんをお手本にしてみるのもいいですよ。
飛び出す絵本を眺めながら、お子さんのリアクションを真似てみるのです。
最初はぎこちなかったり、お子さんに合わせている感覚が強かったりするかもしれないのですが、すぐにあなた自身の感性が顔を覗かせるはずです。
そうして時々、童心に返ってみると、忘れかけていた「大切な何か」だったり、今の自分にとって「大切な何か」や「必要な何か」に気づいて、新しい扉を開くきっかけになる事もあります。
私はお気に入りの本を何度も読み返す癖があります。
それはストーリーや登場人物に魅力を感じているという事もあるけれど、それ以上に読む度に新しい何かに気付いたり、自分の気持ちに変化があるからなのだろうと思っています。
子どもが同じ絵本を飽きもせずに手に取る事がありますよね。
きっと彼らも読んでもらうたびに、何か新しい発見をしているのかもしれません。
そんな風に子どもだけではなく、大人の心をも素敵に刺激してくれる「飛び出す絵本」をご紹介します。
ページを捲る度に、パッと現れる立体的な世界に心を掴まれるこれ。
紙の魔術師と言われているポップアップアーティスト、ロバータ・サブダさんの絵本は本当におすすめです。
『不思議の国のアリス』、『リトルマーメイド』、『ピーターパン』といったお馴染みのストーリーや、恐竜好きにはたまらない『太古の世界 恐竜時代』。
私がロバート・サブダさんの虜になった最初の作品は、こちらの2作品でした。
『クリスマスの12日』の洋書版『The 12 Days of Christmas Anniversary Edition: A Pop-up Celebration』と『The Night Before Christmas』です。
ただの飛び出す絵本ではなく、大人が心躍らせてしまうような仕掛けもたっぷり。
大切に、何度も何度もひらきたくなる作品ばかりです。
価格設定が高いなと感じられるかもしれませんが、きっと宝物になるような「飛び出す絵本」です。
他にも、こちらは絵本として購入することは出来ないのですが、ロンドンを拠点におとぎ話や民話をテーマに本を素材とした彫刻というオリジナルスタイルで創作活動をしているスー・ブラックウェルさんという方がいます。
彼女の作品も鑑賞できる機会があれば是非、覗いていただきたいのです。
彼女の創作はとても個性的です。
物語を読み終えると実際の本のページを丁寧にカットしていくのです。
もちろん、ページの言葉やストーリーの中の背景にも注意を払い、彼女がイメージしたストーリー内の風景を作りあげます。
彼女の作品は本の世界へ私たちを誘う素敵な魅力に溢れています。
いかがでしたか。
飛び出す絵本は、国内外で様々なテイストの作品が多数、出版されています。
きっと、あなたの心をギュッと掴む一冊があると思います。
久しぶりに、自分の為の絵本探しをしてみるのも楽しいのではないでしょうか。
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