幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

七夕を迎える前に七夕と素麺の深い関係を覗いてみませんか?

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この時期は七夕飾りを、街のあちらこちらで目にする。

ショッピングモールでは誰でも願いが込められるように、

大きな笹と、色とりどりの短冊やペンが出入り口や中庭に準備してある。

我が家も、1週間ほど前から七夕の準備を始める。

とは言っても、準備や短冊に夢中になるのは私だけなのだけれど。

マメだね、などと言われることもあるけれど、

1年の中でひとつ楽しみが増えるのならば、楽しんでしまおう。

そのような事を思う私は安直すぎるだろうか。

そして、七夕と言えば素麺なのだけれど、皆さんは七夕の日に素麺を食べる習慣はありますか?

私は七夕の行事食が素麺だという事を知ってはいるものの、

七夕の日の食事に素麺を選んだことは無いような気がしています。

だけれども、1000年以上も前から七夕の日には素麺を食べる習慣があり、「素麺」は歴史ある行事食なのです。

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日本に数多くある節供。

節句の時期に旬を迎えた食材を食べて、

厄除けをしたり邪気を祓ったり、無病息災を願いますが「素麺」もその一つです。

調理が簡単で、喉越しが良く、様々な薬味で楽しむことができますし、

冷たくしても、温かくしても美味しいため、

食欲が無くなりやすい暑い時期のお役立ち食品ですよね。

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この素麺、古くから日本で食されているのですが、

元々は、中国から伝わってきた索餅(さくべい)という小麦粉と米粉を使ったお菓子です。

「索」という文字には縄を編むという意味があるそうで、

小麦粉と米粉を練り、縄のように編んだお菓子だと言われていました。

縄のように編んだ姿から、日本ではこのお菓子を「むぎなわ」と呼んでいたのだそう。

 

古代中国にはこのような伝説が残されています。

7月7日に帝の子が亡くなったのだそう。

その後その子は鬼と化し、熱病を国中に流行らせました。

何とかしなければと考えた国の中枢は、

その子が好きだった索餅(さくべい)を供えて祀るようになったのだそうです。

この策が効果があったのでしょうね。

それ以降、7月7日に索餅(さくべい)を食べると1年間無病息災で過ごせると

言い伝えられてきたようです。

「むぎなわ」の元になっている索餅(さくべい)が日本に伝えられた時、

日本には麦の収穫期に麦餅を作る習慣がありました。

この習慣と一緒に索餅(さくべい)も宮中行事に取り入れられたことが

「素麺」が七夕の行事食になった始まりです。

 

他にも素麺の姿が天の川や織姫の織り糸にも見えることから、

素麺を天の川や織姫の織り糸に見立てて、

七夕の日に素麺を食べるようになったのだという説もあるそうです。

きっと、宮中行事の説が始まりなのだと思うのですが、

私個人の勝手な思いとしましては、

後者の「素麺を天の川や織姫の織り糸に見立てて、

七夕の日に素麺を食べるようになった」という説の方が

気持ちが軽やかになるような気がして好みでございます。

皆さんはいかがでしょうか?

 

そう言えば、時々、色がついている素麺を見かけることがありあすよね?

梅やヨモギが練りこまれていたり、

ニンジンなどの野菜パウダーが練りこまれているカラフルな素麺です。

色付き素麺の元は、五色の短冊とも繋がっているのですが、

陰陽五行説の五色(ごしき)からきておりまして、厄除けや邪気祓いの意味が込められています。

五色の厄除け、邪気祓いは、鯉のぼりと一緒に飾る五色の吹流しと同じです。

もし、色の付いた素麺を召し上がる時には、美味しく邪気祓いをしてくださいませ。

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これは余談ですが、

私たちが食べている「素麺」には米の粉は入っておらず、小麦粉と食塩水で作られています。

一見、消化に良さそうなイメージがあるのですが、あまり消化に良い食べ物ではありません。

体調が優れないときの素麺は控えるか、柔らかく煮込んで温かいスープと一緒に召し上がってくださいませ。

そして、必ず素麺は別茹でしたものをスープに投入しましょう。

素麺は茹でている最中にたくさんの塩分を出します。

ですから、乾麺をスープで戻しますと、スープの中に多量の塩分が溶けだすことになります。

塩分に気を使われている方は特に、素麺を召し上がる時には、

別茹でしたものを冷たいつゆ、温かいおだしなどでどうぞ。

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