幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

夏のこの時期に目にする機会が増える「恐い」と「怖い」、それぞれの使いどころとは?

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平日の昼間の街中で学生らしき姿を多く見かけるようになった。

曜日感覚の無いライフスタイルを送っている私は、

毎度ながら今日は土曜日だったかしら?日曜日だったかしら?と

バッグの中からスマートフォンを取り出して曜日を確認する。

平日か……夏休みか……と、

一か月以上もの休みを与えられていた遠い日を懐かしく思った。

今の私があの頃にタイムリープしたとしたら何をして過ごすだろうか。

やりたいことを片っ端からやってみるのだろうか、

ここぞとばかりに、のんびりと何もしない時間を満喫するのだろうか、

どちらにしても自由気ままに過ごすことに変わりはないのだろうけれど、

少なくともあの頃の私よりは、

ちょぴり有意義な時間を重ねられそうな気がしている。

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そのような事を思いながら見渡す景色は、

どこを見ても夏のキーワードと匂いで溢れていて眩しくて

世の中が夏のエネルギーで満たされ始めていることが感じられた。

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夏を感じているのは人間だけではない。

妖怪たちにとってもこの時期は人間を驚かすことに熱くなる繁忙期なのかもしれない。

その証拠にキラキラした夏には「お化け」や「妖怪」、「肝だめし」等の

ひんやりとしたキーワードも世に解き放たれる。

この時に目する「恐い」と「怖い」の文字。

同じ呼び方をするのだけれど、

どちらを使えばいいのかしらと迷うことはありませんか?

過去にも漢字の使い分けのお話をさせていただいておりますが、

今回は夏のこの時期に目にすることの多い、

この文字の使い分けについて簡単にご紹介したいと思います。

 

「恐い」と「怖い」を使い分けようとした時に迷われるのは

とても自然なことなのです。

と言いますのは、両方とも完全に同じ意味を持っている文字だからです。

このように、どちらを使えばいいのだろう……と迷われた際には

常用漢字を使うと間違いがありません。

常用漢字は、私たちの一般的な社会生活の中で使われる漢字の目安とされている漢字のことで

日本政府によって決められています。

今回の場合は「怖い」が常用漢字ですので

日常生活では「怖い」を使うことが正解です。

常用漢字ですので新聞やニュース、公式な場面を注意深く見ていると、

ルールに従って「恐い」ではなく「怖い」を使っていることが確認できるかと思います。

 

だけれども、せっかくある文字なのだから使い分けてみたいわ

という方がいらっしゃいましたら、

感じている人が、どのような心理状態なのかという点をチェックして使い分けてみてくださいませ。

 

「恐い」は、

自分に危険は及ばないけれど、冷静に見て「こわい」と感じる時に使用します。

例えば、過去の事件などを取り扱った番組を見て感じる「こわさ」を文字にするときなどです。

簡単に言うと客観的な「こわさ」は敢えて「恐い」という文字を選んで使用できます。

 

一方、「怖い」は、

その人自身、自分自身の経験や知識によって、

その人だけが、自分だけが「こわい」と感じる時に使用します。

簡単に言うと主観的な「こわさ」は「怖い」という文字を選ぶことができます。

 

夏になると見かける「お化けの話」などは冷静に見た「こわさ」なので

「恐かった」という文字で表せて

テーマパークなどにある「お化け屋敷」や「肝だめし」などは、

自分が経験することによる「こわさ」なので、「怖かった」と書き表すことができます。

どちらを使ったらいいのか迷った際には、

今回の夏のお話をチラリ思い出してみてくださいませ。

素敵な夏の始まりとなりますように☆彡

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