最近、寒さに強いウイルスについてお話を聞く機会があったのですが、
キッチンや日々の食事を預かる者にとって食中毒は絶対に出したくないものですよね。
既に食中毒対策の知識は皆さん身についていらっしゃって、
無意識に気を付ける習慣がついているのではないでしょうか。
ただ、梅雨時期や真夏と違い、気温が下がり始める秋口からは
「最近寒くなってきたから、このくらいは大丈夫でしょう。」
と少しばかり食中毒対策の手を緩めてしまうような感覚はありませんか?
これからの季節は、貝類による食中毒のノロウイルスの名を耳にする機会が増えますが、
近年、このノロウイルスは調理をする人の感染から
食品を介して二次感染することも増えてきました。
涼しくなってきてはいるものの寒さに強い菌というものも多々おりますので、
冬には冬の菌がいる!という目線が必要のようですね。
そのようなお話から冷蔵庫のお掃除の頻度にも話題が広がったのですが、
皆さんは冷蔵庫内のお掃除、どのくらいの頻度で行われていますか?
このお掃除というのは、日々の簡単なお掃除というものではなく、
全てを取り出して水洗いやアルコール消毒を行うような大掃除レベルのお掃除のことです。
アンケートなどを取ってみると年に1、2回という人が半数を占めているのだそう。
私も最低2回、多い年は季節の変わり目に行って、
あとは日々、気が付いた時や冷蔵庫の中が空いてきたタイミングで
簡単なアルコール消毒を兼ねたお掃除をするペースです。
大掃除レベルのお掃除を頻繁に行うのは難しいように感じているのですが、
意外にも冷蔵庫は、カビが生まれやすい環境です。
とりあえず冷蔵庫に入れておけば安心、
と思ってしまうことがありますがこれば間違いなのだそう。
水分が少ない状態でも生きていられる菌もいますし、
増殖こそしないものの死滅せず、冷蔵庫から出した途端に増殖しだす菌もいるのです。
特に、カビが生まれやすい野菜室は要注意です。
お野菜に微量に付着していた土が外の菌を持ち込み、
野菜室の程よい温度と湿度でその時を狙い待ちしています。
本来は大掃除レベルのお掃除の回数を増やすことが好ましいようですが、
そこまで手が回らないという場合は、野菜室のお掃除だけでも回数を増やしてみると
随分と食中毒や病気を引き起こす原因を防ぐことができるそうです。
もちろん、食中毒を予防するには手洗いやうがいを始めとして
一年を通して、キッチンやキッチンアイテムの殺菌や
食材にしっかりと火を通すことといった基礎も大切です。
そこに、野菜室のお掃除と消毒を加えてみてくださいませ。
もし、幸せのレシピ集で登場する機会の多い無水エタノールが残っている方は
これを使って消毒とお掃除に使えるスプレーを作ってみるのも良いのではないでしょうか?
※気になられた方は下記リンクの過去記事を参照ください。
これからの季節は、師走の忙しさからくる疲労から免疫力が低下することがあります。
ウイルスは、そのちょっとした体の隙を狙っています。
過度に気にしすぎることはないけれど、
不要な菌を知らない間に増やさないように、
ポイントをほんの少し意識して、今年の冬も楽しく過ごしてまいりましょ。
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