ある日、とある説明を2人の方から聞くことになった。
そこは、分業化が徹底されていたようで、
正確には、ひとつの流れを2人の方から聞くスタイルだった。
何かに違和感を抱くでもなく、まずは、1人目の方の説明を聞き終えた。
そして、続きを2人目の方から聞いていたのだけれど、私の言葉センサーが反応した。
本日のタイトルにのとおりなのですが、
1人目の方は「ランダムに」と連呼していたのですが
二人目の方が「アトランダムに」と連呼されていたのです。
みなさんは、「ランダム」と「アトランダム」という
「順不同」、「無作為」、「手当たり次第」といった意味を表す言葉は、どちらを使われていますか?
また、ふと、「どちらを使えばいいのだろう」と思われたことはありませんか?
今回は、そのようなお話を少し、と思っております。
これ、結論から言えば、日本でカタカナ英語としての使用に限って、
それ程、意識しなくても良い言葉です。
ですから、「ランダム」と使用した際に「それ、間違ってるよ、アトランダムでしょ?」と指摘されても、
堂々と胸を張って両方とも使われていると言えば良いのです。
もちろん、逆もしかり。
といいますのは、「ランダム random」と「アトランダム at random」の両方とも同じ、
「順不同」、「無作為」、「手当たり次第」の意味を持っているからです。
辞典などで意味を調べますと「手当たり次第」という意味もありはするものの、
日本でカタカナ英語として使う際の多くは、
「無作為」や「順不同」という意味で使われているからです。
ただ、英語として使用する場合や外国の方に対して使用する場合は、
少し使い方が変わってきます。
違いと言えばアトランダムの「アト(at/アット)」が付いているか、付いていないかだけなのですが、
たかが「アト(at/アット)」、されど「アト(at/アット)」なのでございます。
「ランダム random」は、物の名前を表す言葉に説明を加える時に使います。
例えば、無作為な方法、手当たり次第な方法、でたらめな方法、
という具合に「無作為な、手当たり次第な、でたらめな」何なのか。
「アトランダム at random」は、動作をより分かりやすく説明する時に使います。
例えば、無作為に選択する、手当たり次第に選択する、でたらめに選択をする、
という具合に「無作為に、手当たり次第に、でたらめに」どうしたのか。
このように少しばかり違いが出てきます。
テストを受ける訳でも、英語を使う訳でもないのであれば気にしなくても良いのですが、
少し前に私の友人が「その使い方は間違っている」と指摘されたのだそう。
本人は間違っていないと思っていたそうなのですが、
相手の堂々としたご指摘振りに自信を無くし、
だけれども何だかモヤモヤっとしてしまったというのです。
この話を聞いて間もないタイミングで私もそれぞれの使い手に遭遇しましたので、
今回のお話に至りました。
私の友人のようなシチュエーションに遭遇された際には、
と堂々と胸を張って両方とも使われていると笑顔で解き放ってみてくださいませ。
本日も、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
たくさんの感謝の気持ちを込めまして。
画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/