チーズで虫歯予防ができると聞いた時、チーズが大好きな私は目を輝かせてしまった。
大好きなものを食べながら虫歯予防ができるなんて、夢のようじゃないか、と。
だけれども、旨いだけの話は、
そう簡単に転がっているものではないことを知っているお年頃。
自分自身でも、虫歯予防とチーズの世界を覗いてみようかしらと思った。
今回は、そのようなお話を少し。
この情報は既にテレビなどでも取り上げられていたようなのだけれども、
情報の出所はWHO(世界保健機関)だった。
WHOでは、虫歯を減らすことができるものとしてシュガーレスガムが紹介されているのだけれど、
シュガーレスガムに続いてハードチーズが挙げられているようだった。
ハードチーズというのは、その名のとおり硬めのチーズのこと。
チェダーチーズやミモレット、コンテやパルミジャーノ・レッジャーノ、
ラクレット辺りが知名度が高いでしょうか。
ラクレットはもっちり柔らかく、火を通してトロッとした状態を楽しむ印象がありますが、
チーズとしてはハードタイプに分類されます。
このようなハードチーズを虫歯予防に使う際には、
食後に、しっかりと噛んで味わいながら食べるのだそう。
注意する点は、決してお酒と一緒に味わうことはせずに、必ず食後に食べること。
テレビCМなどでも見聞きされているかと思いますが、
虫歯の原因は、お口の中の酸です。
お口の中が食事によって酸性に傾きますと、
酸が歯の表面を覆っているエナメル質を溶かします。
歯の表面が無防備な状態になり、歯は様々な刺激を受け、虫歯になるという仕組みです。
ですが、人間のお口の中は良く出来ておりまして、
アルカリ性の唾液が酸を中和し虫歯になりにくくしてくれる機能があります。
ただ、一瞬にして中和できるわけではないため、
できるだけ唾液がたっぷりでる状態を作る必要があり、
シュガーレスガムやハードチーズをしっかりと噛んで味わうことをすすめているようです。
どうしてハードチーズなのかと言いますと、
虫歯を予防してくれる成分が含まれていることが理由のようです。
シュガーレスガムやハードチーズを味わったからと言って
歯を磨かなくても良いという訳ではないけれど、
食後にちょっとしたお楽しみがあるのは、嬉しいもの。
そのようなことを、その道の専門家に漏らしたところ、
ハードチーズを食後に食べ続けた人の方が虫歯が少ない人生なのか。
そのような調査結果までは無いため、
自分自身で実験してみたら良いのでは?と少し意地悪な返答をいただいた。
チーズを味わうことで、唾液の分泌を高めたり、虫歯予防の成分が口の中に広がるなどして、
ほんの少しだけ虫歯になりやすい状況を先延ばしにしてくれるということのようだ。
旨いだけの話しは、そう簡単に転がっているものではないけれど、
情報も扱い方次第で旨いものになるのかもしれない。