久しぶりに会った友人が、パリッポリッとスティックサラダの良い音を響かせながら、
このようなことをこぼしました。
ビタミンCが入っているような食材はパッと思い浮かぶけれど、
他のビタミン、例えば、ビタミンAやEは何に入ってる?
と聞かれてもパッとは思い浮かばないし、
効果があるという話を見聞きしてもビタミンCの時ほどは頭に入ってこないのだと。
そして、今更ビタミンAにはどのような効果が?ビタミンEは?
といったおさらいをする機会もなく、何となく知っているような気になっているけれど、
本当はとても曖昧で、気付けば「何だか良いらしいよ」という視点で判断してしまっていると。
私にもとてもよく分かる感覚でした。
私の場合は、必要に迫られたことをきっかけに、
いつの間にか馴染んでしまった知識ではあるのだけれど、
必要に迫られなければ、友人と同じようなことを感じていたと思います。
このようなことがありましたので、
今回は今更ではありますが「ビタミンE」をおさらいしてみたいと思います。
お時間がありましたら、私と一緒にサクッと簡単にセルフチェックをしてみてはいかがでしょうか。
|ビタミンは大きく2パターンに分けられるけれどビタミンEはどちらかしら?
ビタミンは、水に溶けやすい水溶性のビタミンと、
脂に溶けやすい脂溶性のビタミンに分けられています。
今回の主役であるビタミンEは、脂に溶けやすい脂溶性のビタミンです。
|ビタミンEのお仕事は何かしら?
ビタミンEは老化の原因と言われる活性酸素をとり除いてくれます。
細胞が老化する原因を取り除いてくれますので、
アンチエイジング効果や様々な病気を予防するための
錆びない体の土台を作ってくれる頼もしい栄養素です。
また、血管を強くしたり、血液をサラサラにしてくれる効果もあります。
|ビタミンEが働いてくれると、体にとってどのようなメリットがあるのかしら?
動脈硬化の予防、生活習慣病の根本的な原因を緩和、
血管を強くし血流を良くする、新陳代謝が上がる、
肌荒れ予防、悪玉コレステロール値を下げる、冷え性の緩和、肩こりの緩和など。
冷え性や肩こりは、多くの方が体感されている症状ですが、
日頃のお食事でしっかりとビタミンEを摂ることができているか、
確認してみるのも良いかもしれませんね。
|ビタミンEがたっぷり含まれている食材は何かしら?
アボカド、アーモンド、はまち、うなぎの蒲焼、鮎、南瓜、
大根の葉、赤ピーマン、サンフラワー油、コーン油、辛子明太子など。
どうでしょうか、意識して摂り入れられそうな食材が見つかりましたでしょうか。
油で少しずつ摂取しようかと考えられている方は、
少量サイズの油を利用されると良いかと思います。
と言いますのは、ビタミンEを豊富に含む油はとても酸化しやすい油だと言われています。
お料理で日々使用するとなると、
つい大きいサイズのボトルで購入しておきたくなりますが、
細胞を錆びさせない為に摂取したい油が酸化してしまっていたのは、
もったいないですよね。
不便に感じないくらいの小さめサイズのものを目安にいかがでしょう。
また、ビタミンEはビタミンCと一緒に摂ると、
その効果を最大限に発揮すると言われていますので、
ビタミンCを含む食材も是非一緒にお召し上がりください。
|サプリメントで摂取する場合は注意が必要。
効果、効能などを調べていくと積極的に摂取しておきたいと感じるかと思うのですが、
サプリメントで摂取する場合には少し注意が必要な気が致します。
もちろん、用法、用量を守ってサプリメントを摂取されている場合には問題ないのですが、
お食事からも摂取しているかと思いますし、
複数のサプリメントを摂取している方は、知らぬ間に過剰摂取になることもあります。
その時にポイントになるのは、ビタミンの性質です。
最初に触れました通り、ビタミンCは水に溶けやすい水溶性のビタミンなので
過剰摂取をしてしまっても不要な分は体の外へ排出されます。
ですが、ビタミンEは脂に溶けやすい脂溶性のビタミンで、
摂取したものは肝臓に蓄積され、過剰摂取の状態が続きますと、
その負担が副作用となって現れることがあると言われています。
ですから、ビタミンEをサプリメントで摂取する際には、
自分が選んだサプリメントは1日辺り、
どれ程の量のビタミンEを摂取することが出来るのかを確認し、
普段の食事で足りない分を補うことができる量なのかどうか、
この辺りも確認した上で選ぶのもひとつの視点かと思います。
ちなみに、厚生労働省からは「日本人の食事摂取基準」というものが発表されているのですが、
2015年版でビタミンEの摂取目安量は、18歳以上の男性は1日6.5mg程度、女性は1日6mg程度のようです。
「ビタミンE」は、細胞の力を底上げしてくれる栄養素ですので、
不足しないように、過剰にならないように気を付けながら、
美味しく摂取したいですね。
今日もあなたの食卓が優しい時間でありますように☆彡