肩こりに悩んでいる方が多い一方で、もう何をしても同じだからと半ば諦めモードで、
肩こりと共に歩む道を選んでしまっている方も多いように思います。
肩こりとひと口に申しましても、年齢や生活習慣、体質などが異なれば、その原因や症状も人それぞれ。
なかなか原因の核に辿り着くことができないこともあるものです。
今回は、ワキのこりから肩こりを覗いてみたいと思っております。
ワキのこりはノーマークだったわ、という方はチラリ覗いて行ってくださいませ。
|ワキがこっているかどうか、確認しよう。
肩こりに悩んでいる人は、肩周りの筋肉だけでなく、ワキ周辺の筋肉も凝ってしまっている場合が多いと聞きます。
まずは、ご自分のワキがこっているかどうか、次の手順で確認してみてくださいませ。
立った状態でも座った状態でも構いません。
背筋を真っ直ぐ伸ばして右脇の中央辺りに右手の親指を左脇の中央には左手の親指を当て、
ゆっくりと、親指をワキに沈めるようなイメージで、ぐーっと押してみてくださいませ。
もしも、痛いと感じるのであれば、ワキがこっているサインです。
|ワキがこっていると何がいけないの?
ワキの筋肉は肩甲骨を中心に付いている4つの筋肉のうちのひとつです。
そして、ワキの筋肉は肩甲骨のまわりの筋肉と連動するようにして動いています。
イメージとしては4つの筋肉が肩を覆い支えてくれているようなところでしょうか。
ですから、どこか1か所が疲労を感じた場合、本当は、他の3か所も同じように疲労を感じているのです。
ただ、私たちは最初に気付いた場所に意識を集中させてしまいがち。
「あぁ、肩がこったな。疲れたぁ。」と感じれば、肩のこりのみを何とかしようとします。
これでは、一時的に肩こりが改善したような気にはなりますが、他の筋肉はほぐれていない上に、4つの筋肉のバランスが崩れた状態で翌日も体を酷使することになるのです。
始めは小さなアンバランスだったとしても、アンバランスが続くことで肩の状態が深刻化していくことが予想できるかと思います。
これが、数珠繋ぎで首の疲労、目の疲労、頭痛、という具合に症状を増やし、複雑化していきます。
|ワキのこりを解したら、こんなに良いことが。
ワキのこりをほぐすことの大切や、肩こり改善の糸口を掴んでいただけたかと思うのですが、ワキのこりをほぐしたら、このようなオマケもついてきます。
ワキにはリンパが集中しています。
リンパの流れを良くすることの大切さは様々な視点でお話させていただいておりますので、
詳細は割愛致しますが、簡単に説明させていただきますと、リンパの流れが滞ると老廃物が溜まります。
今度は、老廃物を包み込むようにして脂肪が付きます。
老廃物が溜まるという事は、痩せにくくなり、上半身の浮腫み、お顔の浮腫み、たるみなどにも繋がります。
逆に、リンパの流れが良くなれば、肩こり改善だけではなく、二の腕やワキ周辺のお肉も引き締め、お肌のコンディションアップなど盛りだくさんです。
一石二鳥ではないでしょうか。
|ワキこりを解消するには?
ワキこりを解消するには、まずは、肩甲骨を意識的に動かしてほぐすことが大切です。
幸せのレシピ集では「天使の羽をほぐす」という表現を使っており、
肩甲骨を効率的にしっかりとほぐすストレッチもご紹介させていただています。
※肩甲骨を解すストレッチは下記のリンクから過去記事をチェックしてみてくださいませ。
ただ、これだけでは肩こり解消まで追いつくことができませんので、
入浴中やお風呂上りなど、血の巡りがよくなっているタイミングを使って、ワキの下もほぐすようにしましょう。
先程、ワキのこりをチェックした際には親指だけでしたが、今度は親指以外の4本の指を脇に当て、ぐーっとワキを押します。
この時、右手は左側のワキの下を、左手は右側のワキの下を「押しては緩め」を繰り返し、ワキの下を丁寧にほぐします。
ワキのコリがほぐれますと、「押しては緩め」ではなく、グリグリとマッサージをしても痛くなくなります。
最終的には、このような状態になることをイメージしておくと良いかと思います。
私は長時間PCと向き合うデスクワークが常ですが肩こりとは無縁です。
始めから無縁だったわけではなく、鉄板を入れているの?と言われてしまう程カッチカチだった頃もあるのですが、
リンパに注目することの重要性を教えていただいてからはどんなにPC前から動けない日が続いても肩がこることはありません。
肩こりと長いお付き合いをされてきている方は、少し時間を要するかもしれませんが、
ワキと天使の羽を丁寧にほぐしてみてくださいませ。
ズボラな私でさえ開放されましたので、きっと、同じようにカッチカチから解放されますよ。
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