幸せのレシピ集では毎月、
その月にお誕生日を迎えるレディーの皆さんをお祝いする気持ちを込めまして
お誕生日月に関連するお話をさせていただいております。
2回目のお祝いとなる今年は、『誕生色』というものをご紹介させていただいております。
誕生色の誕生に関しましては何度か触れさせていただきましたので
現在は割愛させていただきたいと思います。
日本に在る伝統色には他国にはあまり見られないような繊細さや鮮やかさがあります。
そして、名付けられた色名は味わい深い素敵な景色を言葉で切り取ったかのようなのです。
お誕生日月の方も、そうでない方も、
この機会に、この時季ならではの季節に優しく寄り添う和色の世界を
覗いてみてはいかがでしょうか。
6月の誕生色の和名は「憧葛(あこがれかずら)」色と言い
雨露をまとった緑色をしています。
はんなりとした女性らしい言葉の響きですね。
葛(かずら)は、つる性の植物の総称ですので葉を表しています。
そして季節柄、しとしとと降り続く雨を緑色の葉が受けとめることで、
その緑色の深みが増していく。
そのような梅雨時期の風景を切り取っています。
太陽を浴びている時の葉の美しさもエネルギッシュで良いものですが、
しっとりと濡れて艶を帯びている雨の日の葉も違った良さがありますね。
古より葉っぱは風にひるがえる様子が特に趣きがあって素敵だと言われております。
葉っぱの表側ではなく、風が吹いた時や、
手で裏返したときにだけ見える「裏側」に想いを馳せる先人たちの五感には驚かされます。
多くの植物の葉っぱの裏側は、表側の葉よりも薄い色をしています。
葉っぱの表側の緑色が日に日に深まり増してくると、
葉っぱの裏側の淡い緑色とのコントラストが一段と鮮やかになります。
その鮮やかさを増した葉が雨に濡れて風にひるがえるのですから、
贅沢に梅雨を楽しんでいたのかもしれません。
このような景色から、
しっとりと瑞々しく、爽やかで甘やかな緑色を「憧葛(あこがれかずら)」色と呼びます。
6月生まれの皆さんは、このような素敵な景色がある季節に生まれたのですね。
もちろん、晴れの日もありますが、
季節の植物の葉っぱは爽やかで甘やかな緑色をしていたことでしょう。
ここへ足を運んでくださっている6月生まれのレディーの皆さん、
お誕生日おめでとうございます。
こうして今年もお祝いの言葉を贈らせていただける機会を嬉しく思います。
新しい1年も、あなたらしさを忘れずに日々を重ねてくださいませ。
あなたが良き風に包まれる1年になりますように☆彡
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