幸せのレシピ集では毎月、
その月にお誕生日を迎えるレディーの皆さんをお祝いする気持ちを込めまして
いくつか定められている誕生石の中から天然石を1つ選んで、
その天然石に因んだ様々なお話しを少しずつご紹介してまいりました。
現在は、2回目のお祝いをさせていただいておりまして、
石ではなく生まれた月ならではの誕生色というものをご紹介しています。
誕生色の誕生については、
過去に何度か触れさせていただいておりますので、割愛致します。
各国に存在する伝統色には、お国柄が顕著に現れています。
日本の伝統色はといいますと、繊細さを含んだ鮮やかさがあり、
名付けられた色名もとても美しいのです。
お誕生日月の方も、そうでない方も、
この機会に、この時季ならではの、季節に優しく寄り添う和色の世界に
そっと触れて、色のチカラを感じてみてくださいませ。
9月の色は、あなたにどのような景色を見せてくれるのでしょうか。
9月の誕生色の和名は、「恋路十六夜(こいじいざよい)」色と言います。
色名のみから色を想像するのは少々難しい印象がありますが、
夜空の艶やかな紺色が、月がゆっくりと昇ると共に、
その色を徐々に濃くしていくようなイメージの、濃くて深い紺色をしています。
色名に使われている十六夜(いざよい)は、
十五夜のお月様よりも少しだけ欠けた月のこと。
月は新月に始まり、徐々に満ちていき、そこから少しずつ欠けていきます。
この流れをもとに、新月を1番目の月と数え、
新月から2番目の月は二日月、3番目の月は三日月、という風に数えます。
そうして、15日目を十五夜、16日目を十六夜と呼ぶようになりました。
そして、この月の出は新月から日を追うごとに遅くなること。
「いざよい」のもととなる「いざよう」という言葉には、
「進もうとしてもなかなか進めない」、「躊躇う」といった意味があることから、
先人達には、満月よりも月の出が遅れる十六夜の月の様子が、
月が出てくるのを躊躇っているように見えたのでしょうね。
十六夜と書いて「いざよい」と呼ぶようになったといいます。
また、その躊躇うような様子に、恋心や戸惑う想いを重ねたのでしょうか、
「恋路十六夜(こいじいざよい)」色という、しっとりとした大人の色名が付けられています。
少しずつ秋の夜長が感じられ始める頃でもあります。
今月の十六夜は、9月7日ですので、夜空に浮かぶ月と夜空の紺色を眺めながら、
この時季ならではの秋の夜長を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ここへ足を運んでくださっている9月生まれのレディーの皆さん、
お誕生日おめでとうございます。
こうして、今年もお祝いの言葉を贈らせていただけることを嬉しく思います。
私たちには自分の日々をキラキラと輝かせることができる力があります。
どのようなことも、思いっきり悔いのないように楽しんで下さいませ。
新しいあなたの1年が、たくさんの愛に包まれる1年になりますように☆彡
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