万能洗剤として知名度を上げた重曹ですが、
バラエティーショップなどでは、重曹を使用したボディーケアコスメを随分と多く見かけるようになりました。
重曹は、お料理やお掃除だけでなく、
ボディーケアコスメとしても万能だということをご存知でしょうか。
今回は、薄着になる前に自宅にある重曹を使ってできるボディーケアのお話を、
重曹の性質からみる注意点を含めた重曹選びのコツと共に少し、と思っております。
【重曹って何?どのような性質?取り扱うときの注意点は?】
重曹の正式名称は、炭酸水素ナトリウムと言い、弱アルカリ性の物質です。
他にもベーキングパウダーやふくらし粉とも呼ばれていますので、
これらの名を聞けば、
私たちの身の回りのものに多用されているものだということが分かるのではないでしょうか。
粉末状のものを目にすることが多いかと思いますが、
この粒子は、割と細かくて水に溶けにくい性質を持っていることから、
研磨剤としてお掃除シーンで活躍しています。
また、酸化した油汚れや皮脂汚れ中和する作用があるほか、
食材のあく抜きやお肉を柔らかくする作用もありますし、
重曹とクエン酸から発生した炭酸ガスには、
血流を促し、新陳代謝をアップさせる効果が認められるそうで、
泡がシュワシュワとでるタイプの入浴剤に使われていたりもします。
これらの様々なシチュエーションで発揮されるお掃除効果がボディーケアコスメにも応用され、
毛穴の皮脂汚れを取り除いたり、お肌にたまった古い角質を取り除くために使われています。
重曹は、このような特性を持っており、取扱も難しくないことから、
重曹パック、重曹スクラブのセルフレシピなども出回っておりますが、注意点もあります。
重曹の粒子は割と細かく、触れればすぐに形を変えてしまうほど柔らかいそうですが、
溶けにくい性質を持っていることから、
これをお顔などに使う際、使い方によってはお肌への刺激が強くなる場合があるようです。
専門家のお話を伺って私が感じたことの範疇ではあるのですが、
もし、重曹をお顔に使う場合は、
コスメとして商品化されているものを選ぶ方がお肌のためにはいいように感じております。
ただ、肘や膝、踵やワキなどの、
冬の間に溜め込まれてしまった古い角質を部分的に取り除いたり、
体全体の皮膚をつるっと滑らかに整えたい場合や汗ばむ季節の体臭予防などには
ご自宅の重曹が重宝するように思います。
【ボディーケアに使う際に選ぶ重曹は、どのような重曹?】
今や重曹は、どのメーカーから出されているものでも金額に大差はなく、
安全性が高く、リーズナブルに入手することができるものです。
ゆえに、自宅にある重曹を使って行うボディーケアに関する記事も多々目にします。
すぐに試してみたくなりますが、まずは、ご自宅にある重曹タイプをチェックしてみましょう。
重曹パッケージをよく見てみますと、お料理にも使用できるものと、
主に洗剤としての役割を得意としているものに分かれているかと思います。
この違いは、重曹の精製具合によるものです。
もし、お料理にもお掃除にも、ボディーケアにも重曹を使いたい場合は、
より安全性の高い食用可能とされている重曹を選ぶと良いかと思います。
重曹の性質や自分にとって最適な重曹選びのポイントを抑えたところで、
どのようにして重曹をボディーケアコスメに調合するのか、実践編です。
【肘や膝、踵やワキなどの古い角質を取りたいとき】
重曹を、お手持ちの美容オイルやマッサージオイル、オリーブオイやハチミツなどに
少し加えてスクラブペーストを作ります。
これを肘や踵、ワキなどに乗せ、出来るだけ軽く、優しく円を描くようにしてマッサージをします。
その後は、しっかりと洗浄してマッサージをした部分と、手の保湿ケアを念入りに。
よく見かけるレシピでは、お水で重曹を溶いていることが多いのですが、
お水よりもオイルを使用した方が、お肌の乾燥を防ぎながらマッサージができるように感じます。
また、肘や膝、踵に比べてワキの皮膚は、とてもデリケートです。
これは重曹に限らずスクラブを使用する際にも言えることですが、
マッサージの摩擦によって皮膚が黒ずんでしまうこともあります。
重曹の量は減らし、できるだけ滑らかなペーストでお手入れしますと肌を傷めずにケアすることができます。
【全身を簡単につるっと滑らかにしたい場合や、汗の臭いを抑えたいとき】
入浴剤を入れるときのように、重曹をお風呂に大さじ1杯~2杯ほど入れてかき混ぜます。
あとは、ゆっくりと浸かり、普段と同じように体を洗います。
これで、古い角質を取り除くのと同時に汗の臭いも抑えられ一石二鳥です。
注意点は、しっかりと洗い流すことと、
重曹風呂から出た後は軽いピーリング後のような状態ですので、
ボディークリームやボディーオイルなどでお肌を乾燥から守ることの2点です。
足に汗をかきやすい方は、
洗面器などにお湯を張って重曹を溶かしたお湯で足湯をすると臭いケアができます。
臭いのもとを知らぬ間に溜め込んでしまわないよう
小まめにケアをすることで汗ばむ季節も快適に過ごせるのではないでしょうか。
そろそろ春物のお洋服に目が移る頃。
薄着になったときに慌てなくてもいいように、
時間があるときに、自宅でのんびり、お手軽なセルフケアで春支度はいかがでしょう。
自分の身体に優しい気持ちせ接すると、思っていた以上に元気が湧いてきたりも致します。
とても頼りになる重曹です。
より安全に安心して最大限の効果を引き出すためのきっかけにしていただけましたら幸いです。