昨年末辺りから「いびき改善」に関する話をよく耳にする。
パートナーの体調を気遣ってのことであったり、
女性同士で旅行へ行ったことをきっかけに自分の“いびき”を知り、ショックを受けているという話であったり、
シチュエーションや性別、年齢は様々なのだけれど、気にしている人は意外と多いのだと感じた。
いつだったか、医療従事者の方がおっしゃっていた。
自分に限って“いびき”はないと思っている女性も、
程度の差こそあれ、年齢を重ねるにつれ“いびき”をかくようになることが多いのだとか。
そして、女性がそのような状態になっていてもパートナーが気遣って本人に伝えていなかったり、
言うほどのことでもないと思っていたりして、本人だけが気付いていないケースもあるのだとか。
正直、自分が眠っているときの状態を自分で把握することはできないけれど、
把握できないからこそ気になるもの。
ですから、この機会に“いびき”の原因を一緒に確認してみませんか。
“いびき”の原因もたくさんありますが、今回は、その中から2つほど掘り下げてみたいと思います。
1つめは、男女を問わず、原因のひとつだと言われている“ストレス”と“いびき”の関係を。
2つめは、女性が“いびき”をかくようになる原因を。
お時間がありましたら、のんびりと、柊希の脳内整理にお付き合いくださいませ。
【“ストレス”と“いびき”の関係】
“いびき”の原因には、運動不足や肥満、アルコール、疲労、寝ているときの姿勢、骨格、呼吸など、
様々な状況や本人の癖などが合わさることで気道を狭くし、起きると言われています。
これらの要因を見ますと、改善策は何となく想像できるかと思うのですが、
“ストレスが原因”だと言われると、
具体的に、何をどうすれば良いのだろうかと戸惑うこともあるかと思います。
ストレスに対して自覚がある方、無い方といらっしゃいますが、
人がストレスを感じますと、
神経が常に過敏になっており自律神経が乱れがちの状態が続きます。
自律神経が乱れているときというのは、呼吸が非常に浅くなっております。
呼吸が浅いということは、細胞のひとつひとつが酸欠気味ということです。
先日、代謝水のお話でも触れましたが、
私たちの細胞は、水分と同様に十分な量の酸素も必要としています。
そして、ストレスや疲労を緩和させるためには、いつも以上の酸素が必要なのです。
ですから、寝ているときにも心身の修復のために、
大量の酸素を体内に取り込もうとして口呼吸になります。
しかし、体は、ストレスや1日の活動によって疲れているので、
全身の筋肉を緩めまくって休息しています。
これは首周り、喉回り、舌周りの筋肉も同じこと。
当然、舌は、だらんと脱力した状態で喉の奥の方へ落ち、気道を狭めてしまいます。
※この状態に、肥満や筋力低下などの原因が重なると、更に気道が狭くなるということです。
もちろん、生命維持に必要な酸素は取り込めているのですが、
先ほどもお話したように、
体は口呼吸によって狭い気道を押し広げるようにして少しでも多くの酸素を取り込もうとします。
しかし、ストレスを抱えた状態では、
音(=いびき)が出てしまうのも納得できるのではないでしょうか。
【では、どうすればいいの?】
ストレスと取り除くことができれば良いのですが、
簡単に取り除くことができるストレスばかりではありませんものね。
そのような時には、ストレスと“いびき”の関係に注目します。
眠りにつくまでの時間に、できるだけ細胞にたっぷりと酸素を送り込んで、
できるだけ体が受けたストレスを緩和しておくことも対策のひとつです。
休憩の度に、入浴中に、寝る前に、気付いたときに深呼吸をするのもいいですし、
移動中などは仰々しい深呼吸は目立ってしまいますので、
周りに悟られないように、ゆっくりと鼻から息を吸って、ゆっくりと口から吐き、
丁寧な呼吸をするのも手です。
“いびき”緩和のお話ではありますが、細胞に酸素を送るということは、いつものアレです。
細胞レベルから美容と健康の土台作りができますので、
様々な嬉しい効果のもとにもなるということです。
【女性が“いびき”をかくようになる原因】
そして、年齢を重ねた女性が“いびき”をかくようになる原因のひとつには、
加齢による女性ホルモンの低下や乱れも含まれているといいます。
皆さんもご存知のとおり、女性ホルモンの低下や乱れは、血の巡りや代謝を滞らせますし、
筋肉が付きにくく、落ちやすくもなります。
女性はもともと、男性と比べますと筋肉量も少なく、付きにくく、落ちやすい体質ですので、
首周り、喉回り、舌周りにも同じこと。
後は、ストレスと“いびき”の関係でお話したことに繋がります。
こうして見てみますと、女性は“いびき”をかいてしまう状態に
体が変化しやすい体質をしていることが分かるかと思います。
【では、どうすればいいの?】
女性にとって美容を語る上でも健康を語る上でも避けられないホルモンバランスは、
整えることを意識していて損はないということです。
過去記事でもホルモンバランスに関しては度々触れているのですが、
例えば、“いびき”以外の視点でホルモンバランスを整えるケアに興味を持ち、実践していたとします。
これも、巡り巡って“いびき”対策になるということです。
知らなければ、あれも、これもやらなくちゃいけないなんて、面倒で大変だと思ってしまいますが、
何かひとつでも続けられれば一石二鳥以上の効果を得ることもできます。
もう一つは首周り、喉回り、舌周りの筋肉の衰えをできるだけ先延ばしにすること。
要は筋力アップなのですが、
良く見聞きするのは、「あ」「い」「う」「べ」という音を、ひとつずつ丁寧に、
口を大きく開けたり、横に引いたり、すぼめたり、舌をしっかり出して発音する体操。
口周りだけでなく、顎や首、喉まで意識して行うことが筋力アップに繋がり、
“いびき”緩和だけでなく、首元やフェイスラインが引き締まったり、
ほうれい線が緩和されるというおまけもついてきますし、
もっとたくさん年齢を重ねたときにも、
喉回りの筋肉があると助けられることが多々あります。
※こちらのお話は、また機会がありましたら…。
“いびき”と一口に言っても原因は様々ですが、まずは、しっかりと呼吸してみませんか。
皆さんと皆さんの大切な方々が健やかに過ごすための、
何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
そして、今回も柊希の脳内整理にお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
今日も気持ちをワクワクさせながらまいりましょ☆彡
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