その日は、探し物をしており、古の書道家の作品に目を通していた。
私の記憶が曖昧だったこともあり、思うように探し物に辿り着けず日を改めようかと思ったとき、ふと、先人たちの筆跡鑑定でも……と思ってしまった。
鑑定と呼べるほどの知識は持ち合わせていないため、
この書を書いたときは、このような心理状態だったかもしれないという程度のものだけれど、
その時の私の、気分転換には十分な遊びだった。
以前、幸せのレシピ集内でも、『文字はあなたの無意識を乗せています。筆跡からみるあなたとは?』のタイトルの元、
自分の筆跡を覗いて、無意識の自分を知ってみるという話題に触れたのですが、
今回は、また少し違った一面を覗いてみたいと思っております。
お時間がありましたら、気分転換も兼ねていかがでしょうか。
書は人なりという言葉がありますが、「筆跡」には、その人の素質や、その時々の気持ちが表れていたりします。
日本で筆跡鑑定などと言うと、心理テストや占いのようなイメージが強いのですが、
欧米では、筆跡から性格や深層心理を導き出す、グラフォロジーと呼ばれる学問として歴史があり、
知名度も高く、国家資格を得て筆跡診断士として活躍されている方が多くいらっしゃいます。
今回は、一般的によく使われている、とても簡単なチェックポイントなので、
結果で自分を決めつけてしまうような見方ではなく、
最近の自分の傾向として見たり、そのような自分も居るのだな、という視点で楽しんでいただければと思います。
では、今回は「日」という文字を書いてみてください。
書き終えましたら、ご自分の「日」という文字が、
下記のA、B、C、Dのどのタイプに当てはまるのか、チェックします。
Aタイプ:「日」の一番上の横線が、縦線についていなくて、隙間がある。
Bタイプ:「日」の一番下の横線が、縦線についていなくて、隙間がある。
Cタイプ:「日」の一番上の横線と、一番下の横線の両方ともが縦線についていなくて、隙間がある。
Dタイプ:「日」の一番上の横線と、一番下の横線の両方ともが縦線にくっついている。
これは、お金との関係の傾向が表れると言われています。
以下、自分の傾向を確認してみてください。
Aタイプ:「日」の一番上の横線が、縦線についていなくて、隙間がある。
「日」の3本の横線のうち、一番上の横線が左の縦線についていなくて、この部分隙間がある方は、金運に恵まれている傾向にあると言われています。
この隙間から、お金が入ってくるのだそう。
そして、一番下の横線が左右の縦線にくっついていて隙間がなければ、
お金が零れ落ちることがないため(無駄遣いが少ない、計画的)、貯まったお金も出ていきにくいのだとか。
もちろん、そのような傾向にあるタイプ、もしくは、今はそのような状態にあるかもしれないという範疇なので、ご利用は計画的に。
Bタイプ:「日」の一番下の横線が、縦線についていなくて、隙間がある。
「日」の3本の横線のうち、一番下の線の端の左右どちらかが縦線についていなくて、
どちらか、あるいは両方に隙間がある人は、浪費する傾向にあるようです。
そして、この隙間が広ければ広いほど、その傾向が強く、豪快なようです。
隙間が狭い場合は、豪快な浪費ではないけれど、塵も積もればのような浪費傾向にあるのだそう。
ここで、一番上の横線が左の縦線についているかどうかもチェックしてみましょう。
ここに隙間があれば、お金が入ってくるのけれど、
隙間がなく閉じていれば出ていく割合が多くなる傾向に。
ただ、これは筆跡から見た傾向のひとつであり、今はそのような状態にあるかもしれないというサインのようなものなので、
後悔してしまうような豪快さや、後悔してしまうような塵も積もれば、という状態が顔を出しそうになったときには、一度立ち止まってご利用は計画的に。
Cタイプ:「日」の一番上の横線と、一番下の横線の両方ともが縦線についていなくて、隙間がある。
「日」の3本の横線のうち、一番上の左側と、一番下の左右どちらか、あるいは両端が、
縦線にいていなくて隙間がある場合は、お金は入ってくるのだけれど、
同じくらい出て行く傾向にあると診断できるのだそう。
これも、筆跡から見た傾向のひとつであり、今はそのような状態にあるかもしれないというサインのようなものなので、
ここぞという場面では少し意識して、自分にとって一番いい選択をするためのチェック機能として見ると良いのかもしれません。
Dタイプ:「日」の一番上の横線と、一番下の横線の両方ともが縦線にくっついている。
「日」の3本の横線のうち、上下両方のともピッタリと縦線につくように書いていている人は、
お財布の紐をきゅーっとしっかり締めている傾向にあるのだそう。
とても計画的とも言えますし、自分に厳しいとも言えるのかもしれません。
と同時に、今は、そのような心理状態にあるという見方もできます。
プロは、もっと多くの細やかな視点を組み合わせて判断していきますので、
今回の簡単なチェック結果に一喜一憂する必要はないのですが、
文字は、自分の無意識を乗せて、「書く」という行動を記したものなので、
なりたい自分の要素を自分の文字へ取り入れる事で、
自分の意識を変えていくことができる、とも言われています。
こうなりたいと思うタイプがありましたら、「日」やこれに近い文字を印す際に、
そのタイプのポイントを押さえた「日」を書いてみてはいかがでしょうか。
ワタクシ個人としては、楽しみながら、今の自分を知るきっかけにできれば良いのではないかと、思っています。
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