寒暖差はあるものの、四季があり、季節の移り変わりを、順を経て感じることができる日本は、
一見、体調管理をし易い場所のようにも思うけれど、
年に3度ほど、一般的には季節の変わり目と呼ばれる期間があり、
この、季節が揺らぐ期間に体調を崩しやすくなると言われている。
しかも、近年の寒暖差は非常に大きく、人の体に与える影響も随分と変わってきているのだそう。
夏の終わりを感じながら秋を感じ、本格的な冬の足音が聞こえ始める9月から11月半ばごろまでも、季節の変わり目である。
体がだるい、重い、疲れやすい、と感じたり、頭痛や肩こりの症状が増したように感じたり、
だけれでも、それらも何となくという曖昧な感覚で、病気だと言えるほど、
はっきりとした症状は無く、悶々としてしまうような時季でもある。
また、鮮やかに咲き乱れていた花や木々の色も、少しずつ色を無くし、見ている景色も変わり、
気持ちも、夏の頃のように分かりやすいメリハリがないため、
沈みがちになる人も増える季節だと言われている。
このような体調や気持ちの揺らぎの原因として、
自律神経が次の季節に対応しようとチューニングを行っている最中で、定まりきれていないことが挙げられる。
自律神経のお話も、度々、様々な視点から触れておりますので、お馴染みではありますが、
この時季にできる自律神経ケアを、一緒におさらいしてみませんか。
簡単に言うならば、
しっかり食べて、体を冷やさず、しっかりと睡眠をとるということがポイントです。
そこに、先日も少し触れましたが、自分に合った方法で、幸せホルモンを分泌させることができれば完璧です。
朝食を食べれば、必ず消化という動きによって発熱しますので、体を温めることができます。
よく、昨晩食べ過ぎたから朝は抜いたというような話を聞きますが、
これは、体が食べ物が入ってこない危機的状況だと判断して、
既に摂り込んだ栄養を脂肪として蓄えるきっかけにもなると言われています。
ダイエットという点からみても、朝食はしっかりと摂ると良いかと思います。
お腹いっぱいの時には無理をせず、完全栄養食と言われているゆで卵1個とか、
おにぎり1個、バナナやヨーグルトだけでも良いと思うのです。
とりあえず、何も口にしないという状況を避けて、体を温めながら太らない体質もキープしてみてはいかがでしょう。
また、自律神経は脳と繋がっていますので、
脳がしっかりと働くことができる栄養を取っておくこともポイントだと言われています。
こちらは、1日の中のどこかで摂取できれば良いと思うのですが、
ビタミンB群や青魚に多く含まれるDHAやEPAを意識しますと、
脳が適切な指令を神経に出してくれますので、体が正常に機能しやすくなります。
大豆や青魚は特に心強い栄養素がたっぷりと含まれていますので、いかがでしょう。
これらにアレルギーがあるという方は、
ご自分が口にできる食材の中からビタミンB群、DHAやEPAを豊富に含んでいる食材は何か、
この機会にチェックしておいても良いかもしれません。
次に体を冷やさないようにするための方法も、
今の自分に合ったもの、実践しやすいもので構わないと思うのですが、
体が冷えてきたと感じる前の今の時期から、冷えない癖をつけるために、
普段よりも少しだけ長めに湯船の中で体を温めてみてはいかがでしょう。
冷え癖は直ぐについてしまいますので、冷え癖がつく前に、冷えない癖、そう簡単には冷えない癖を。
そして、睡眠です。
秋の夜長を楽しむことができる季節ではありますが、睡眠時間もしっかりと確保しておきましょうね。
皆さんご存知のとおり、睡眠時間は体内機能や細胞の修復時間でもあります。
様々な理由で、思うように睡眠時間を確保することができない方もいらっしゃるかと思いますが、
始めから確保できないと思わずに、少ししか眠れていないからダメだとも思わずに、
眠れるときには、日常の中の、あれやこれやを横に置いて、睡眠を思いっきり楽しんでくださいませ。
少ししか眠れないと思って眠るのと、短時間でも体へのエネルギーチャージになると思って眠るのとでは、体の反応も違うように思います。
小さな、小さな積み重ね。
これからの季節も、体も心もポッカポカでまいりましょ☆彡
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