ここ数年、揚げ物専用に使っている油を見直したくて数種類の油を使ってみた。
頻繁に揚げ物をするわけではないのだから、ある程度の条件を満たしていれば良いと思っていたのだけれど、
自宅で使う基本的な調味料は、塵も積もれば……だと改めて感じたことがきっかけで、揚げ物専用に使う油のジプシー生活が始まった。
真っ先に浮かんだのは、こちらでも時々触れる機会がある、
常用オイルに、揚げ物にと幅広い調理に使うことができるグレープシードオイだったのだけれど、
残念ながら我が家では、体質との兼ね合いから使い続けることができないため、
常用オイルにはオリーブオイルを、揚げ物にはその時々の条件に見合う様々なものを使っていた。
そのような中、改めて米油(こめあぶら/こめゆ)の良さを知る機会があり、しばらくは、米油で様子を見ることにした。
私以外にも、米油にご興味ある方もいらっしゃるかもしれないため、今回は米油のお話を少し。
ワタクシ柊希の脳内整理も兼ねさせていただきますが、米油のことを知ってみたいという方は、
温かいお飲み物でも召し上がりつつ、お付き合い下さいませ。
そもそも、米油は何からできていると思いますか。
ワタクシ、純粋に白米からだと思っていたのですが、米ぬかから作られている油なのだそう。
玄米の表面を覆っている部分が米ぬかですが、ここには巷でも注目されている玄米の栄養素が、たっぷりと含まれています。
例えば、悪玉コレステロール値を低下させると言われているオレイン酸や、
血管の健康を維持するために必要だけれども、体内では作ることができないリノール酸。
他にも細胞が錆びてしまわないようにメンテナンスしてくれる成分や、
シミやシワの緩和、美白などを促すアンチエイジング効果がある成分などと、
体の土台に欠かすことができない栄養素ばかりです。
玄米の栄養や、ぬか漬けの栄養には興味があるけれど、味が合わないという方にも、
米油は、嬉しい油であるようにも思います。
気になるお味は、グレープシードオイル同様に、良い意味で特徴が無いため、
和食、洋食、中華などメニューを選びませんし、
炒めたり、焼いたり、揚げたり、ドレッシングに使ったりと調理方法も選ばないため、
常用オイルとして使うことができますので、
ご家族の健康を気遣って通常オイルを米油に変更しても、気付かれることは少ないかと思います。
更に、私が気にいった点は、米油は抗酸化成分が多く含まれているからなのか、酸化に強いようで、
揚げ物をしても油臭さがなく、食材もカラッと揚げることができます。
油切れがよくない油ですと、食材の水分で揚げ油の表面に泡が立ってしまうことがありますが、
泡が立つことがないところを見ると、米油は油切れも良いと感じます。
油は、一度に摂取する量や使用する量が少ないため気にしないという方も多いのですが、
少量でも毎日使う油だから拘ってみようかしらと思っている方は、米油も候補の1つにしてみてはいかがでしょうか。
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