小学生たちが、アルファ米のパックを手に帰宅していた。
どうして彼らが手にしているものがアルファ米のパックだと分かったのかというと、
偶然にも、我が家で災害時対策用の非常食として備蓄しているものと全く同じものだったからだ。
以前、食学生のお子さんがいらっしゃる方から、
学校で非常食として備蓄している食品の賞味期限が近づくと、子どもたちに配布されるため、
時々、非常食として販売されている食品を味見する機会があると聞いたことがる。
多分、彼らが手にしていたパックも賞味期限が近づいたものなのだろうと思った。
どのような味がするものなのか、どのような手順で作ればよいのか、作る際に何がどれくらい必要なのか、
この辺りは、やはり取り扱い説明書や作り方を読むよりも、
実際に経験しておく方が、いざという時に役立つように思う。
私は半ば実験気分で買い揃えたものを試し、本当に必要なものだけを最低限の量だけ備蓄しているのだけれど、
その過程では、どうしたって口に合わないだとか、緊急時にこのような手間暇はかけられない、といったものも正直多い。
だから、例え商品1つだけだったとしても、知る機会があれば、いつか、何かに役立つのではないかと思う。
主食としてアルファ米パックやフリーズドライ米がありますが、
仮に、ご自宅に備蓄するとしたならば、皆さんは、どちらを選びますか?
今回は、それぞれの特徴にサクッと簡単に触れてみたいと思っております。
ご興味ありましたら、ちらりとのぞいって行って下さいませ。
アルファ米やフリーズドライ米は、簡単に言いますと乾燥米です。
お湯や水を入れて掻き混ぜて、しばらくすると食べることができるので、
非常食としてだけでなく、登山やキャンプに持っていく食品としても利用されています。
また、このような製法で作られた時短食材も多々ありますので、
私たちが思っているよりも実は身近な食品のひとつかもしれません。
今回注目しているアルファ米やフリーズドライ米は、
炊飯器や土鍋で炊いたときのご飯のような味と食感ではないものの、
設備が整っていないような状況下でも、ある程度の満足度を簡単に得ることができることを思うと、
食品としての出来栄えは、悪くはないと感じられるものだと思います。
まずは、この手の商品の中から、ご飯ものを購入する際のポイントをいくつかの視点で順にみてみましょうか。
まず、一番気になるであろう味や食感ですが、
白米タイプだけでなく、おこわやピラフ、リゾットやお粥といった味付きのものも多種類出ていますので、選ぶ際に迷われるかと思います。
正直なところ、白米タイプですと、普段から食べ慣れている白米との差をより強く感じてしまうため、
まずは、味がついているものや、もち米が混ぜ込まれていて、もっちりとした食感を感じられるような“おこわ”を選びますと、
味や食感の満足度は高いのではないかと思います。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、お子さんが口にしやすい味や食感のものを選んでおくと安心かと思います。
次に、戻す際の特徴ですが、アルファ米とフリーズドライ米は、両方ともお湯や水を使って戻します。
この時、アルファ米よりも多くの水分を飛ばして作られているフリーズドライは、多くのお湯や水が必要となります。
戻し時間はお湯と水では異なりますが、アルファ米が30分から1時間ほどかかるのに対し、
フリーズドライは5分から10分もあれば十分という特徴があります。
そして、アルファ米は、お湯や水が無ければ食品として食べることができないのですが、
フリーズドライは、最悪、お湯や水が無ければ、そのまま食べることも可能、という特徴があります。
もちろん、緊急事や、何をフリーズドライに加工しているのかにもよるのですが、
この辺りも選択する際のポイントにしても良いのではないかと。
アルファ米もフリーズドライ米も乾燥させた食品であることには変わりないのですが、
こうして見てみますと、どちらも一長一短であることが分かるかと思います。
誰かにとって、良いと思うものや便利だと思うものが、自分にとって良いもの、便利なものであるとは限らないため、
まずは、知ってみると良いのではないかと思うのです。
ちなみに私は、緊急時は腹持ちが良い方が良いのではないだろうか、という考えと、
少ない備蓄品で効率よく凌ぐことができれば、という思いから、
主食は、アルファ米のおこわやピラフ、白米などを少しだけ準備しています。
そして、スープなどはフリーズドライ製法のもので良いのではないかなと思っています。
アルファ米もフリーズドライ米もとても良くできていますし、乾燥米、乾燥食品という点では類似品なのですが、
知ってみると、それぞれに、それぞれのメリットやデメリットがあります。
ただ、このメリットやデメリットを基準にして選んでみたけれど、自分には合わなかったいということもあります。
明日、すぐに役に立つようなことではありませんが、
災害時対策用のものでなくても、アルファ米やフリーズドライ食品を経験する機会はあると思いますので、
そのような時には、緊急時のことを、ほんの少しだけ頭の片隅で思い出しつつ、
ご自分の味覚で経験してみても良いではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
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