出先で、アドベントカレンダーを目にするようになった。
アドベントカレンダーとは、クリスマスまであと何日かをカウントダウンするカレンダーのこと。
頻繁に目にするのは、クリスマスの絵柄に点線で囲まれた日付付きの扉が付いており、
その日の扉を開けると、扉の中からチョコレートやキャンディーなどが出てくるものだろうか。
最近では、お菓子だけでなく、小さな玩具が入っていたり、
大人向けのアドベントカレンダーの中には、ちょっとしたコスメアイテムなどが入っているものなど、
様々なアイデアが盛り込まれたものが増えているように思う。
ワタクシ、最近まで、このアドベントカレンダーは、クリスマスまでの時間を楽しくカウントダウンするためのアイテムだとばかり思っていたのだけれど、
クリスマスイベントが盛んなドイツマニアの友人の話によると、きちんとした意味があるというのだ。
随分と遅ればせながらではあるのですが、
私と同じくカウントダウンアイテムだとばかり思っていたという方、
柊希の脳内整理も兼ねておりますが、
この機会に、もう少しだけアドベントカレンダーのことをのぞいてみませんか。
このアドベントカレンダーは、「アドベント」と呼ばれるクリスマス前の4週間のことで、
この4週間をカウントダウンしながら丁寧にお祝いするためのものなのだそう。
そして、クリスマスイベントが盛んなドイツでは、この時季、シュトレンと共に定番アイテムのひとつとされているものに、
アドベントキャンドルと呼ばれるロウソクがあると言う。
このアドベントキャンドルは、テーブルなどの上に置いたクリスマスリースの上に、ロウソクを4本立て
アドベント期間中の日曜日に1本ずつ火を灯していくのだそう。
1回目の日曜日には1本だけ、2回めの日曜日には前週に灯したロウソクに加え、新しいロウソクにも火を灯すので2本のロウソクが点火している状態に。
3週目、4周目と新しいロウソクが1本ずつ増え、短くなるロウソクと新しいロウソクを眺めながら、
過ぎた時間と近づくクリスマスに思いを馳せ、気分を盛り上げていくという風習とのこと。
ただ、この風習も時代と共に火の始末などの観点から省略され始め、
残った形がクリスマスリースでは?という説があるのだそう。
本来は、このような歴史や本来の風習が背景にあり、そのためのアドベントカレンダーなのだけれど、
皆で楽しむことができる機会があるということは幸せなことなので、
伝統的な意味合いものぞきつつ、お楽しみまでのカウントダウンという意味でのアドベントカレンダーを楽しんでみるのも、一興ではないかと思う。
私は自分でアドベントカレンダーを準備した記憶は無いのだけれど、
出先で目にするとほんの少し、気分が高揚する気がしている。
アドベントカレンダーを目にしたり、楽しむ機会がありましたら、今回のお話をちらりと思い出していただけましたら幸いです。
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