幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

大人の五感で贅沢に感じる季節。

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次第に音量が増していく小鳥のさえずりは、私が愛用している目覚ましアラーム音である。

無機質な音で目覚めるのは何だかちょっと……。

かといって、リズミカルなメロディーや穏やかすぎるメロディーも何だか違う。

そのようなことを思いながら幾つかのアラーム音を試した結果、目覚めのアラーム音は小鳥のさえずりに定着した。

スマートフォンに内臓されている音を使用していることもあり、機種を変えると少しだけ雰囲気が変わるような気もするのだけれど、今のところ、私のスムースな目覚めをサポートしてくれているのは、小鳥のさえずりである。

しかし、ここ最近は、小鳥のさえずりに被せるようにして耳に届く蝉の大合唱が目覚めのアラーム音と化しており、意識を、グイグイと迫ってくるようなその声に掻き混ぜられながら起きる朝に、夏を感じるこの頃である。

様々な種類の蝉たちが一斉に大音量で鳴き、その様子が突然降ったり止んだりする雨、時雨に似ていることからできた蝉時雨という言葉があるけれど、まさにこの状況。

二度寝しようにも、この大合唱では二度寝気分も瞬時に払い除けられるものだから、暑さと冷房でクッタリとした体をエイッと気合いで起こしてキッチンへ向かう。

キッチン内を右往左往しながら、少し遅れてやってきた今年の夏にも何とか体のリズムが合ってきたようだと思っていると、立秋の文字が目に入った。(※2019年の立秋は、明日8月8日からです。)

もう「秋」の文字かと、怯んでしまった。

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文字や言葉が持つ力がそうさせるのか、「立秋」と聞けば、もう秋なのかと思ってしまうけれど、「立秋」とは、この頃から夏の中に少しずつ秋の気配が感じられたり、見え始める頃ですよ、というお知らせワードである。

例えば、ふと見上げた空が少し高くなっているように感じたり、岩のような入道雲を見る機会が徐々に減ってくる代わりに、薄衣のような雲や、その雲すらないクリアな青空を目にする機会が増えたりといった現れ方をするのがこの頃だ。

つい、夏の暑さにばかり気を取られてしまうのだけれど、「立秋」を過ぎれば少しずつ日の入りも早くなり、夏のご挨拶も「暑中お見舞い」から「残暑お見舞い」へとシフトする。

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まだまだ夏であることに変わりはないのだけれど、夏を満喫しながら秋の気配探しができるのも、この時季ならでは。

大人の五感で季節を贅沢に感じてみるのはいかがでしょうか。

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