初春のお慶びを申し上げます。
幸せのレシピ集が、今年も無事に始まりの日を迎えることができましたのは、こちらへ足を運んでくださる皆様のおかげです。
そして、年末年始中にも足を運んでくださった方、お星様やメッセージの贈り物を届けて下さった方、ありがとうございます。
メッセージへのお返事は順次、メッセージを頂いたページ内にお届けさせていただきますので、今しばらく、お待ちいただけますと幸いです。
さて。
昨年と一昨年は、この時季ならではの“向かい干支(守り干支)”のお話を幕開けに選んだようなのですが、今年はストレートに、2020年の干支である“ねずみ”のお話で幕開けをと思っております。
ご興味ありましたら、チラリ、のぞいていってくださいませ。
干支でいう“ねずみ(子)”と言えば、五穀豊穣や財運、実り、子孫繁栄といった意味を持つ干支ですが、そのような意味を持つようになったエピソードが『古事記』に登場します。
そのエピソードには、『因幡のしろうさぎ』でもお馴染みの大国主命(おおくにぬしのみこと)が登場します。
彼は、神様界の大御所であり、スーパーヒーローであり、神様界一のモテ男だとも言われております。
その表れと言いますか、奥様の人数も桁外れに多く、子孫となる神様が日本各地にいらっしゃいます。
その彼が、ある時、根の国(黄泉の国ともいう)を訪れ、素戔嗚尊(すさのおのみこと)のお嬢様に見初められまして、恋に落ちたといいます。
このことを知った素戔嗚尊(すさのおのみこと)は、娘と付き合いたいと言うのであれば、これから言う試練を乗り越えてみよと、大国主命(おおくにぬしのみこと)にいくつかの試練を与えます。
その試練とは、彼が眠る部屋にたくさんのヘビを放ったり、ムカデなどの虫を放つなど、正直、試練と呼ぶには何かが違うのでは!?と思うような試練です。
これらは、何とか切る抜けることができたのだけれど、休む間もなく次の試練が与えられます。
今度は、野原の中に放った矢を拾ってくるよう命じられ、矢を探すべく野原に足を踏み入れるのですが、そこに火を放たれ、大国主命(おおくにぬしのみこと)は迫りくる火から逃げ続けます。
すると、不意にねずみが現れて地面を踏むように言います。
彼は言われた通りの場所を踏むと、空洞になっていた地中に落ち命を落とさずに済むのです。
しかも、このねずみ。
迫りくる火から命を助けてくれただけでなく、試練だった探し物の「矢」まで持ってきてくれため、大国主命(おおくにぬしのみこと)は無事に矢を須佐之男命に渡すことができたといいます。
こうして、大国主命(おおくにぬしのみこと)と姫は無事に「根の国(黄泉の国ともいう)」を脱出して、出雲に新しい国を開いたというエピソードです。
ここに登場した、大国主命(おおくにぬしのみこと)を助けてくれた存在が、根の国に棲んでいたことから、この存在を「根に棲む→ねずみ」と呼ぶようになったのだとか。
また、大国主命(おおくにぬしのみこと)という名の一部は「だいこく」とも読めるため、日本では大国主命(おおくにぬしのみこと)と、打ち出の小槌、米俵、大きな袋を持っている、ふくよかな大黒天(大黒様)は同一視されております。
そして、この根の国のエピソードが合わさって、ねずみは大黒天(大黒様)の使いだと言われ、五穀豊穣や財運、実りといった意味を持ち、その繁殖能力の高さから子孫繁栄の意味も含まれるようになった、という話があるのです。
今年は十二支が始まる最初の子年。
気持ちを新たにして、日々を大切に、重ねていきたいものです。
こちらに足を運んでくださる皆様と皆様の大切な方々の2020年が、
健やかで彩り溢れる心豊かな、幸多き1年になりますよう、心からお祈り申し上げます。
本年も『幸せのレシピ集』と柊希を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
かしこ
2020.1.6
柊希
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