昨年末、お正月用にとお餅を準備した。
取り立てて、お餅が好きだというわけではないのだけれど、お餅料理に飽きた頃に口にする揚げ餅を想像したときに種類が多いと楽しいのでは?と思い、白いお餅以外にも海老餅、ヨモギ餅、豆餅と4種類のお餅を準備したのだ。
まだ、お餅を飽きるほど口にしてはいないため、揚げ餅の出番はもう少しだけ先になりそうなのだけれど、準備し過ぎてしまったことを否めないお餅の山を前に、来年は2種類ほどに留めておこうと心に決めた年明けである。
お餅と言えば、美味しいけれど太るメニューのひとつとしてイメージしている方も多いのではないだろうか。
かく言う私も、栄養学に長けた知人との間にお餅の話題が上るまで、そのようなイメージを抱いていた一人である。
しかし、お餅の栄養をのぞいてみると、炭水化物以外にもタンパク質や脂質、ビタミンBなどを含んでいるので、疲れを回復させたり、体を温めたり、エネルギーを補給したりと、良い所がたくさん詰まっていることが分かる。
お餅は手軽に調理できる点と味付けのバリエーションも豊富なので、食べすぎてしまったり、食べ方によってはお餅以外の食材や味付けによってカロリー過多になる場合があるし、血糖値が上がりやすいという性質もあり、
確かに太る要素も含んではいるのだけれど、食べ方のコツを覚えてしまえば、お餅のイイところも含めて美味しくいだくことができるという。
例えば、油を使って調理をしたり、甘いあんこを合わせたり、甘辛いタレやバターを絡めたり、うどんのトッピングに使ったりといった食べ方を続けてしまえば、お餅以外の部分がダイレクトに体重に響いてくる。
私が冒頭で挙げた揚げ餅は、まさにコレ。
しかし、我慢ばかりでは楽しみがなくなってしまうので、私は、揚げ餅を作るのは1年に1度のお愉しみイベントにしていたりする。
お餅を太りやすい食べ物に変えてしまう食べ方は、このような食べ方なのだけれど、一方の、お餅の弱点を補って体に嬉しい食べ方に変えるポイントは、このような食べ方だという。
お餅好きなのだけれど炭水化物や脂質が多い点が気になっているという方は、
炭水化物をエネルギーに変換するときに必要になるビタミンB1や、脂質を分解するときに必要になるビタミンB2を多く含む食品を合わせて摂ることで、余計なお肉を体に溜め込まずに済むという仕組みだ。
例えば、ビタミンB1、B2を豊富に含む食材と言えば豚肉やナッツがあるけれど、一見、お餅とこれらを合わせたらもっと太ってしまいそうな気がしてしまうけれど、
常識の範囲内の量を口にするのであれば、お餅を速やかにエネルギーに変えられる組み合わせとなる。
もちろん、もっとヘルシーな食材でビタミンB1やB2を含む食材を合わせることができれば、摂取カロリーそのものも抑えることができるため、体重のコントロールも更にし易くなるように思う。
あと、お餅は血糖値が上がりやすいため、血糖値の上昇を緩やかにするポイントは、お餅と一緒に食物繊維を摂ること。
例えば、大根おろしを合わせたり、海苔を巻くのもテ。
海苔は、味海苔だと塩分過多になって体質によっては、浮腫んだり、血圧が高くなることもあるので、可能であれば焼き海苔の方が尚よろしいかと。
そして、アレルギーや好き嫌いが無い方であれば、お砂糖の量を減らしたきな粉を合わせるのもおすすめなのだとか。
知人からの受け売りの知識ですけれど、大さじ1杯のきな粉には、お豆腐2丁以上の食物繊維が含まれているようなので、お餅をデザートとして口にしたいときには、きな粉を合わせると、太りにくくするための栄養バランスを整えることができるとのこと。
まだ、お正月に食べきることができなかったお餅が残っているという方もいらっしゃるでしょうし、鏡開きも控えておりますので、
このような視点やコツも交えつつ、お餅を美味しく楽しく味わってみてはいかがでしょうか。
お餅に限らず、どのような食材にも長所と短所がありますので、あれもこれもダメという視点ではなく、食材と良い関係を築くキッカケやヒントにしていただければ幸いです。
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