今年もあっという間に過ぎていくような感覚に焦りを覚え、もしや「妖怪いそがし」の仕業では!?と思い、一息つくことにした。
※「妖怪いそがし」にご興味ありましたら、下記の過去記事『休息することに罪悪感を覚えることがあるアナタ、「妖怪いそがし」にご注意あれ。』をどうぞ。
この日、おともに選んだ大福茶とカステラは、新年を祝っているような気持ちになれる茶器やお皿を使いリビングへ。
頭の中を空っぽにして、空を眺めながらそれらをいただいていたのも束の間、そろそろ「初閻魔(はつえんま)」の日だということを思い出した。
閻魔とは、お察しの通り、あの地獄の番人である「閻魔様」のこと。
今回は、普段スポットライトを浴びる機会が少ない「閻魔様」にスポットライトを当ててみようかと思っております。
ご興味ありましたら、ちらりとのぞいていってくださいませ。
閻魔様にも縁日があります。
縁日というのは、特定の神仏とのご縁を結ぶ日というような意味で、この日はお祭りが行われていたり、普段は目にすることができないご本尊をお参りすることができることもあり(御開帳)、 この日にお参りをすると、より御利益や徳があると言われております。
そして、閻魔様の縁日は、毎月1日と16日なのですが、中でも1月16日と7月16日の年2回は特別な日で、
1月16日の縁日を「初閻魔(はつえんま)」、7月16日の縁日を「大斎日(だいさいにち)」と呼び、閻魔様をご本尊としているお寺では、閻魔様のお姿を目にすることができることが多いといいます。
今月は、年が明けてはじめての縁日となる初閻魔(はつえんま)がある月なのですが、この日は地獄とよばれている場所も束の間の休日とのこと。
地獄の番人たちも亡者たちも、仕事や辛い苦しみから解放されると思われていたようです。
そして、この日にお参りをすると、どのような御利益があるのかといいますと、日頃の罪の諸々が帳消しになったり、眼の病をはじめとする病気の治癒や厄除けの御利益があるのだとか。
なんでもその昔、目の病を患っていた女性が閻魔様から「願掛けの満願の日になったら私の片方の目をあなたにあげよう」と言われたのだそう。
満願の日というのは、予め期間を決めてお願いごとをしたり、修行を予め決めた期間し続けるなどして、無事に迎えた最終日のことなのだけれど、
その満願の日、彼女の目の病が治ったという言い伝えがあり、ここから閻魔様には病気の治癒や厄除けの御利益があると言われるようになったのだとか。
閻魔様と聞くと、恐いイメージが浮かぶという方もいらっしゃるかもしれないのですが、閻魔様にも、色々な御利益がありますし、閻魔様のお顔もそれぞれ個性があって興味深いものです。
出先で、またはお近くで、閻魔様をお見掛けする機会がありました折には、シンプルにご挨拶をさせていただくもよし、日頃のあれやこれやを帳消しにしてもらうもよし、病気の治癒や厄除けをお願いするもよし、お参りしてみてはいかがでしょうか。
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