苺をふんだんに使用したスイーツを見かける機会が増えた。
路地物の旬にしては時期が早いところから察するにハウス栽培のものだろうけれど、こんなところにも春の兆しがと思わずにはいられない。
苺の赤はもちろん魅力的な色なのだけれど、この時季の苺といえば、クリームを混ぜ合わせて作られたようなピンク色で表現されることも多く、この淡い色合いが春の軽やかさを連想させ、目にする人や手に取る人の元に春を呼び込んでくれるように思う。
先日は、芋けんぴにストロベリーチョコレートがかけてあるものを口にする機会があった。
おめかしをしたようなルックスをした芋けんぴと、それが入っているとは想像できないようなシックなパッケージに「馬子にも衣装」という言葉が浮かんだ。
もちろん、これは誉め言葉として浮かんだのだけれど。
そして、言わずもがな、芋けんぴのお味は美味しくて、この時季ならではのアレンジを楽しめるものだった。
新しいことにトライするとき、そこには成功も失敗もあるけれど、肝心なところはそこから先に繋がる扉を見つけること、開くこと、そのように思ったりもする。
新しいことにトライすると言えば、昨年、みかんに含まれる成分を混ぜたエサで育った「みかんブリ」を世に送りだしている愛媛県が、今度はチョコレートを混ぜたエサでブリを育てているという話題があった。
みかんブリに対し、こちらはチョコブリと呼ばれているという。
私は、チョコレートの中に含まれる一部の成分を餌に混ぜたのだろうと思ったのだけれど、混ぜられたのは、人が食べるそれと同じ甘いチョコレートで、この餌を与えるのは出荷前の一定期間のみとのこと。
みかんブリには、ほのかに柑橘の香りがするブリに仕上がっていたけれど、チョコブリは、チョコレートの味も香りも残らないという。
そして、チョコレートを食べさせたことで起きた効果は、
チョコレートに含まれているカカオポリフェノールの抗酸化作用によって、ブリを切り身にしたときに現れる変色(酸化)を先延ばしにすることができるそうだ。
愛媛県が、通常のブリの切り身とチョコブリの切り身の色の違いを写した画像を提供していたのだけれど、通常のブリは2日目にはくすんでいたけれど、チョコブリは5日経っても新鮮な赤色と艶を帯びていた。
女性は、ポリフェノールによる抗酸化作用という言葉に馴染みがある方も多いけれど、細胞を錆びさせない食生活を送ると、これほどにも違いが出てくるのかと、思わず本題とは異なる視点でチョコブリの切り身を見つめる機会となった。
細胞を錆びさせないことは、美容だけでなく健康面からみてもポイントとなることで知られているけれど、日頃の食生活をほんの少し気遣うだけで、随分と差が出てくるようである。
そろそろ本格的にチョコブリが出回り始めている頃だったと思うのだけれど、既に味わってみたという方はいらっしゃるのだろうか。
私を含めた私の身近な人たちの中には、今のところチョコブリ経験者がいないので何とも言えないのだけれど、バレンタインが近づいているこの時季、再び話題に上がるのではなかろうかと思っているところである。
機会がありました折には、話のネタにチョコブリを召し上がってみてはいかがでしょうか。
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