幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

素敵な葉っぱと危うい植物と。

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友人から、冬空に掲げた葉っぱのアングルが素敵な画像が送られてきた。

その葉っぱの中央は、ディズニーキャラクターのシルエットにくり抜かれていたものだから思わず、「自分で作ったの?」と尋ねると、ディズニーランド内にあるトムソーヤ島で見つけたと返ってきた。

友人は、トムソーヤ島には「そのような葉っぱ」があることをネットニュースで知り、普段は足を運ばないトムソーヤ島にも行ってみたという。

以前、『トム・ソーヤの冒険』でお馴染みの小説家、マーク・トゥエインの話題に触れたことがあるけれど、ディズニーランド内には、この小説をもとに造られたトムソーヤ島がある。

詳しく聞けば、この島に植えられている植物の葉っぱの中には、ディズニーキャラクターのシルエット状にくり抜かれた葉っぱや、それが枯れて落ち葉になったものなどを見つけることができるのだとか。

これまで何度も足を運ぶ機会があったけれど、この粋な演出は未経験だったものだから、次の機会には私も、素敵な葉っぱを探してみようと思いながら、我が家のガジュマルに水を与えた。

水をぐんぐんと吸い込んでいく人の脚、太もものような姿に成長しているガジュマルの根元付近を見ていたら、根っこが人間の形に成長する不思議な植物があったことを思いだした。

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ドラゴン……ドラゴ……、確かそのような名前で、国内外の小説やゲーム内などでよくお目にかかる、逸話を持った実在する植物である。

この植物は、鎮痛剤や下剤などの成分として使用されていた時代もあったようなのだけれど、根っこ部分には、幻覚や幻聴、麻痺などを引き起こす神経毒が含まれており、用量を間違えれば死に至るため、いつの頃からか薬の成分として使用されることはなくなったと言われている。

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このような理由で使用されなくなったのであれば、存在そのものも忘れ去られてしまうように思うのだけれど、小説やゲームの世界に度々登場させられる要因には毒性を持っていること以外に、

高麗人参を思い浮かべていただきたいのだけれど、この植物の根っこも高麗人参のように、幹のような太さの根っこが地中で数本絡み合いながら、人の姿に似たビジュアルに成長する点ではないかと思う。

そして、この根っこは、しっかりと複雑に絡み合いながら成長するそうで、無理に引き抜こうとすれば、根っこがブチブチと音を立てて切れるという。

このような性質が先人たちの印象に強く残ったからなのか、この植物を抜こうとすると、植物が大きな叫び声をあげ、この叫び声を聞いた人は死に至るという伝説が生まれたようだ。

ヨーロッパでは、この植物を土の中から引っこ抜こうと思うならば、自分以外の誰か、もしくはペットに頼む以外方法がないと言われているのだけれど、何をどうしても誰かしらに危害が及ぶ植物として知られている。

実際に神経毒の成分を持つ植物ではあるけれど、愛でたり触れるだけでそのようなことは起こらないことも念のため、書き添えておこうと思う。

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ファンタジー作品でお目にかかるこの植物を久しぶりに思い出したけれど、やはり最後まで名前を思い出すことができず調べてみたところ、マンドラゴラ属のマンドレイクという名の植物で、日本ではマンドレイクやマンドラゴラなどと呼ばれているようだ。

そして、私は今回初めて、この植物に花が咲くことを知った。

葉っぱは髪の毛に、根っこは人の姿に描かれることが多いためか、私には花が咲くという印象がなかったのだけれど、正しく育てることができたならば紫色をした可愛らしい花を咲かせるそうだ。

マンドラゴラ、マンドレイクの名を見聞きする機会がありました折には、今回のお話をチラリと思い出しつつ、地中にある人型の根っこを想像していただけましたら幸いです。

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