幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

ペットボトルにかけるひと手間と季節の和菓子と。

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今年も和菓子店の店頭に「水無月(みなづき)」が並ぶ頃となった。

水無月(みなづき)とは、いつの時代から食べられるようになったのかは分かっていないようなのだけれど、栄養がある「葛」や「ういろう」と、穢れや邪気を祓うことで知られる小豆を合わせた和菓子である。

そして、これを、体力や気力が失われる夏前に食べることで、今年前半に溜まった穢れや邪気、疲れなどを祓い除け、今年後半を元気に過ごすための準備を整えることができると言われている。

こういった「楽しむだけで邪気祓い」となる先人たちの知恵と風習に感謝しつつ、今年後半も楽しみ頑張り抜くための鋭気補充に、水無月(みなづき)を口にした。

今年は、プレーンタイプではなく黒糖が練り込まれた黒糖タイプを選んだのだけれど、優しい甘さが口の中に静かに広がった。

知らず知らずのうちに入りすぎた肩の力は、こうやって先人たちの知恵を借りて緩めるのも手であるように思う。

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幸せな水無月(みなづき)タイムを終え、リサイクルのペットボトルを潰していると、ラベルに印字してあるPETの文字が目にとまった。

正式名称は忘れてしまったけれど、確かこれは、ポリエステルの正式名称の頭文字をとったものだったと記憶している。

ガラス瓶と比べると非常に軽くて衝撃にも強いペットボトルは、落としてしまったとしても、割って怪我をする心配がなく、処分する際の手間も最小限に抑えられる頼れる容器である。

だから、つい、瓶タイプとペットボトルタイプが選べるのであれば、ペットボトルタイプに手を伸ばす機会も随分と増えたように思う。

そのようなことを思いながら、ラベルをペットボトルからペラッと取り外した。

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とても便利な容器なのだけれど、このラベルを剥がす作業が地味に面倒に感じることがある。

ラベルを剥がしながら、ペットボトルに直接印字してしまえば、ラベルを剥がす作業が減るだけでなく、ラベルゴミを減らすこともできて一石二鳥なのではないだろうかと思ったことがあった。

しかし、直ぐに、ペットボトルに直接印字することは禁止されていると知ったのである。

理由は、ペットボトルに直接印字してしまうと、印刷に使ったインクが素材に混ざり残ってしまい、リサイクルする際に不都合が出てくるのだとか。

業界内では常識なのだろう。

これだけペットボトル商品を多数手に取っているけれど、私は、ペットボトルに直接印字しているものを一度も手に取ったことがない。

自治体によっては、ペットボトルはラベルを剥がし、ペットボトルのみの状態で出すようにと指示を出しているところがあるけれど、

あれは、リサイクル時に、インク残りによる不都合が出ないようにする意味もあったのかと、遅れ馳せながら腑に落ちたところである。

資源を大切にする、ちょっとしたお手伝いになるのであれば、「地味に面倒だ」などとボヤかずに、せっせとラベルを剥がそうと思うこの頃である。

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ラベル剥がしを面倒に感じられた折には、今回のお話をちらりと思い出していただけましたら幸いです。

そして、今年も半分近くが過ぎようとしております。

お嫌いでなければ、季節の和菓子「水無月(みなづき)」を召し上がって、半年分の邪気祓いを楽しんでみてはいかがでしょう。

本日も心穏やかな1日となりますように☆彡

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