先日、レジ前で現金を取り出した。
慣れていたはずの動作に妙な違和感を覚え、いつの間にか、お財布からお金を取り出す機会が減っていることを自覚した。
久しぶりに受け取った小銭をお財布に戻しいれたとき、ピッカピカに光る10円玉が目に留まった。
新しいものには新しいものにしかない良さがあり、年を重ねたものには重ねたものにしか出せない良さや味があるけれど、「たった今、開封されたばかりの新しい硬貨です」と言いだしそうなその輝きに、ちょっとだけテンションが上がった。
10円玉の原材料は銅だけれど、先日、銅が溶けだしたことが原因で起きる食中毒の症状を訴えた高齢者の方々のことがニュースに取り上げられていた。
気温が跳ね上がる夏に見聞きする話題でもあるので、この機会にシェアさせていただければと思います。
ご興味ありましたら、ワタクシ柊希の脳内整理も兼ねておりますがお付き合いくださいませ。
このニュース、とある高齢者福祉施設で起きた出来事です。
気温が上がり汗をかくと体内の水分が不足するだけでなく、体の機能を維持するためのビタミンやミネラルも汗と一緒に体外へ出てしまうため、水分と一緒にビタミンやミネラルを補う必要が出てきます。
それらを手っ取り早く補給するために、この高齢者福祉施設ではスポーツドリンクを作って、高齢者の方々に飲んでいただいたのだそう。
しかし、このスポーツドリンクを飲んだ方が次々に、吐き気や下痢などの食中毒の症状を訴えたといいます。
この高齢者施設ではステンレス製のやかんでスポーツドリンクを作ったのか、スポーツドリンクをやかんに移し替えていたのかは分からないのですが、やかんを使って注いでいたようなのです。
スポーツドリンクはどれも似たり寄ったりのように見えますけれど、成分の割合は商品によってさ様々です。
一見、アルカリ性のものが多いように思いますけれど、全体のバランスをみるとアルカリ性であるというだけで、成分をみると疲労回復に働いてくれるクエン酸や、その他の酸性成分が含まれていることも。
そうなると、やかんの傷口や劣化部分、やかんに付着した水垢がスポーツドリンクの酸性成分と化学反応を起こし、金属がスポーツドリンク内に溶けだして、このニュースのような食中毒を引き起こすことがあります。
これは、やかん以外にもステンレス製の水筒などでも起こりますので、水筒にスポーツドリンクを入れて学校へ行くお子様も注意が必要かと思います。
中には、スポーツドリンクは飲まないから大丈夫という方もいらっしゃいますが、酸性ということはフルーツジュースやビタミンウォーターなども物によっては当てはまります。
食中毒と言えば、腐敗からくる食中毒を警戒しますから、水筒などは念入りに洗うかと思うのですが、洗い方を間違えてしまいますと、傷がついたり、必要なコーティングを剥がしてしまったりと、食中毒に繋がる原因を作ることになります。
ですから、やかんや水筒を使っている方は、この機会にもう一度、取り扱い方法や内部の傷や劣化、水垢の有無などを確認してみてはいかがでしょうか。
そして、ペットボトルで場所を取りたくない、ゴミを増やしたくないという理由で、粉末タイプのスポーツドリンクを購入して作る方は、安全な容器を使って「作る、保存する、持ち運ぶ、飲む」を行ってくださいませ。
更に、スポーツドリンクや酸性の飲み物、ジュースやビタミンウォーターを、やかんや水筒に入れる際には一度立ち止まって、やかんや水筒の素材をご確認ください。
暑くなり、水分補給をする機会も増えてきましたので、水部補給の参考にしていただけましたら幸いです。
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