夏の日差しに、ほんの少しだけ秋色が混ざり始めた。
いつの間にか9月だものねと思うのだけれど、酷暑の残り香たっぷりの残暑によって、秋を思う気持ちが宙ぶらりんの状態となった。
植物も体内時計と気温差に戸惑うのか、先日は2枚だけ黄色から赤のグラデーションに染まった紅葉を見つけた。
青々とした紅葉と、ひと足先に秋色に染まりはじめた2枚とのコントラストは美しく、宙ぶらりんの季節の中で見る自然界のアート作品のようだった。
久しぶりに長距離を歩いて帰宅した私の喉はカラカラ。
帰宅後のルーティンを終えると、グラスを手にウォーターサーバーの前に移動し、喉を潤わせた。
喉を鳴らしながら飲んだ水は、あっという間に全身に染み渡った。
まだ飲み足りない感覚があり、スポーツドリンクにするか青汁にするか迷い、この日は後者を選んだ。
理由は、数日前に非常時用の食品チェックを行った際に賞味期限が近付きつつあった青汁を新しいものと交換し、たからである。
ローリングストックスタイルでの備蓄なので、食品チェックと言えるほど大袈裟なものではないのだけれど、いつもと変わらぬ日常下で入れ替えられるというのは、きっと思う以上に幸せなことである。
幸せのレシピ集内でも、時折登場する青汁なのだけれど、青汁は随分と飲みやすいものへと進化している。
その栄養バランスに惹かれて召し上がっている方もいらっしゃるのではないだろうか。
私も、その栄養バランスが気に入ったことから非常時用の食品のひとつに選んでいる。
毎日飲んでいるわけではないのだけれど、自分が気付かない買い物の癖からくる栄養の偏りを調整する目的や、
食欲が増す秋から年始辺りの時期に、ビタミン不足による代謝の低下を招かないために、時折口にしている。
青汁は、ケールで作られているもの、大麦若葉で作られているもの、両方がブレンドされているものなど様々なタイプのものがある。
基本的に含まれている栄養成分は同じだと言われているのだけれど、強いて違いを挙げるとするならば、ケールは大麦若葉の数十倍のビタミンCやカルシウムが含まれており、一方の大麦若葉は、ケールよりもたんぱく質や食物繊維、鉄分などが多いのだとか。
これは、いつだったか薬剤師の方との雑談の中でいただいたアドバイスなのだけれど、様々な栄養を少しずつ押さえておきたい場合は、ケールに含まれている栄養のほとんどを含んでいる大麦若葉を選ぶと良いのではないかとのことだ。
私は、強いこだわりを持って選んでいるわけではないため、どちらのタイプも購入することがあるけれど、このアドバイスをいただいてからは大麦若葉を手に取る機会の方が多いように思う。
ただ、中には慎重に選んだ方が良い方もいらっしゃる。
それは、甲状腺機能に心配をお持ちの方である。
食材の由来まで調べてから口にする方は少ないと思うけれど、ケールはキャベツやブロッコリー由来の野菜で、甲状腺ホルモンの合成を阻害する働きを持つ成分が含まれているので、体に良いものではあることに間違いはないのだけれど、青汁選びも慎重に行う必要があるようだ。
嬉しい効果などに惹かれて飲み始めるとき、ついついおすすめされている用量の最大量を連日飲み続けてしまうことがありますけれど、体に良いものでも過剰摂取は、体への負担になる場合もありますし、これだけを摂取していれば全てOKということでもありません。
これはサプリメントや栄養補助食品に限ったことではなく、私たちが口にしているフレッシュ食材全てに対しても言えることです。
今日口にしたものは3ヶ月先の自分の体を作るとも言われておりますので、好物も欲しい効果も欲張りすぎず、上手に楽しんでいただければと思います。
何かしらのヒントやキッカケの種にしていただけましたら幸いです。
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