雑穀を混ぜて炊いたご飯で作るチャーハンを食べたい!
そう思い立ち、妙な時間にキッチンに立っていたのですけれど、はっ!とした時には、時すでに遅し。
寒さに気を取られ過ぎて手元をよく見ておらず、
貴重なアマランサスを豪快にキッチンにばら撒いてしまったのです。
日々を積み重ねていると思いがけない場面で、報われない瞬間というものはありますよね。
アマランサスもそうなのですが、私は先日、PCの調子がおかしくなりまして、
1週間分の執筆データが姿を消すという何とも奇妙な怪奇現象に見舞われました。
アウトプットした言葉たちは既に私の脳内には残っておらず、
あららら……、そう漏らすしかありませんでした。
だけれども、まぁ、それなりに大人の階段を踏みしめてきていると
そのような場面を切り抜けられるだけの術と知恵と閃きを手にしていたりもするものです。
あとは、そのことを信じて、目の前のことから一つずつ積み重ねられるか、否か。
こういう出来事も日々のちょっとしたスパイスです。
またお喋りが過ぎてしまいましたが、今回のお話ワードはアマランサスという名の雑穀です。
このアマランサスは、「ひえ」や「きび」に似た素朴な見た目からは想像できない程、頼れる存在です。
近年、スーパーフードという言葉が随分と定着しておりますが、
アマランサスは、NASAが宇宙飛行士たちの栄養食に使用するほどのスーパーフードなのです。
日本で購入できるものの多くは南米から輸入されるものがほとんどで、
日本での生産量はまだ少なく貴重ですが、秋田県や岩手県の特産品でもあります。
ひと粒は1ミリにも満たないほど小さいので味はほとんどありませんが、
アマランサスだけを一度に口にすると癖のある苦みが目立つため、
少量を白米に混ぜて炊いたり、他の食材と炒めたり、
お好み焼きや卵焼き、ハンバーグやパンケーキなどに混ぜ込んだり、
煎ってゴマのように使ったり、ドレッシングに混ぜ込んだりします。
食感はプチプチッとしているのですが、
白米と一緒に炊きあがるとご飯がほんの少し、もっちりとした食感に変わります。
私は冒頭の通り、白米にアマランサスや他の雑穀を混ぜて炊きあげたご飯で作るチャーハンが気に入っています。
宇宙飛行士まで食べているなんて、何がそんなにスーパーなの?
と思われているかと思いますが、私たちに不足しがちな栄養をふんだんに含んでいます。
例えば、白米と比べるとカルシウムは32倍、食物繊維は5倍、鉄分は50倍と桁外れ。
それだけではなく、抗酸化を手助けしてくれるビタミンや、
幸せホルモンでもお馴染みのセロトニン、
不眠やイライラを和らげてくれるトリプトファン、
更に、カルシウム・マグネシウム・リン・鉄分、亜鉛、カリウムなど、
アマランサスは普段の食事から効率よく摂ることが難しいミネラル補給にも優れた穀物です。
よくダイエットに良いという話題でも登場しますが、カロリーは白米と変わりません。
ただ、少量を食べるだけで様々な体の機能を正常に保つための様々な栄養素を一度に摂ることができるため、
食べただけで痩せるというのではなく、代謝が上がることにより、
ダイエットにも繋がるということなのではないかしら、と私は解釈しています。
ダイエットのお話に触れましたけれど、ダイエットフードとしてだけ見るにはあまりにももったいないのです。
アマランサスは、栄養補給をしながら、悪玉コレステロールや中性脂肪などのコレステロール値を下げる手助け、
血糖値が急激に上がるのを防ぐ手助け、糖尿病や肥満、肌荒れ、便秘やむくみ、貧血などの予防や改善の手助けをしてくれます。
もちろん、他の雑穀も魅力的な栄養素を含んでいるのですが、
まずは桁外れにオールマイティーなアマランサスで、健やかさの底上げをしてみるのはいかがでしょう?
最近は、お米コーナーに雑穀を陳列しているスーパーも増えてきましたね。
機会がありましたら「アマランサス」を覗いてみてくださいませ。
お料理をする側に立ってみると分かりますが、
バランスの良い食事を心がけてはいても、バランスをとることは難しいですよね。
しかも、それが毎日のこととなれば尚のこと。
いつも、ご家族の為にお料理されている皆さん、おつかれさまです。
たまには楽もしてみてくださいね。
食べること専門の方は、時々でも、照れながらでも構いません。
作って下さる方に感謝の気持ちを伝えてあげて下さいませ。
今日もココロがぽっと温かくなる瞬間がありますように☆彡
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