幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

ブイヤベースは自家製ルイユと一緒に召し上がれ。

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最近、溜め込んでしまいがちな資料やデータの断捨離に精を出している。

今の自分にそぐわないものや、十分学ばせてもらったもの、

いつの間にか自分の一部になって馴染んでしまっているものなどが入り乱れており、

それらをひと眺めし、処分していると様々な懐かしさが脳裏を過ぎる。

やっとここまで来ることができたなのか、まだここなのか、随分と遠くまで来ることができたなのか。

感じ方も様々で、感傷的になることもあるけれど、

それ以上に感じられる清々しさがあり、

また新しい何かに触れられると思うとワクワクする時間でもある。

 

手に取ったのはマットな赤色の表紙が気に入っている一冊のファイル。

最近、全く目を通すことがなくなったけれど、

その中には海外で教えていただいたレシピが詰まっていた。

既に私の常になっているもの、アレンジを加えてマイレシピが完成したものもあり、

過ぎた月日を感じたりもした。

ふと、目に留まったのは本場フランス、マルセイユ名物のブイヤベースのレシピ。

ノートの端に友人の落書きが残っており、当時の出来事が久しぶりに蘇った。

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ブイヤベースは、もとはフランスの漁師料理で、魚介類を香味野菜と煮込んだもののこと。

新鮮な魚介類が手に入りやすい南フランス、特にマルセイユの名物料理で、

世界三大スープのひとつとされている。

以前、ポトフのお話をさせていただいたことがあるのだけれど、

このブイヤベースも、まずは前菜としてスープのみを器に盛り付けていただく。

その際、揚げたフランスパンにルイユという唐辛子とニンニク入りのソースを塗り、

ブイヤベースに浮かべて食べるのが本来の食べ方なのだそう。

次に、スープの中に入っていた魚介類とお野菜が別皿で登場し、

メイン料理として、スープと具材を一緒に味わう。

一緒に盛り付けてしまえばいいのに、とこの時も思ったけれど、

ひとつのお鍋で作ったお料理を、丁寧に味わっていく、このスタイルも悪くはないのかも。

と、随分と時間が経ってから思えるようになった。

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ブイヤベースをいただくときに欠かせない「ルイユ」というソースは、

とても簡単に作ることができる。

ボウルに、すり下ろしたにんにくと卵黄を入れてかき混ぜ、

ここに少しずつオリーブオイルを加えながら混ぜ合わせていく。

最後に塩、コショウで味を調えたらできあがり。

※余力があれば、マッシュポテト、生クリーム、ブイヨンを加えてコクをプラスするのもおすすめです。

家にある材料を使い、マヨネーズを作るような感覚で作ることができるため、

ご興味ありましたらブイヤベースに自家製「ルイユ」と、

トーストしたフランスパンを添えてみてはいかがでしょうか。

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新鮮なお魚や魚介類を見ていると、お刺身やお寿司もいいけれど、

ブイヤベースを食べたい、と思うことがある。

それは、普段の生活の中で、このノートのことを思い出すことは無くなっていたけれど、

あの時食べていた味と記憶が確かに私の中に在るということなのだろう。

そのようなことを思いながら、

既に私の一部になっており見る必要がなくなったブイヤベースとルイユのレシピを

そっとファイルから切り離した。

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オクトーバーフェストって何かしら?

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ドイツを大好きな友人が、今年はオクトーバーフェストに行けなくて残念だとぼやいていた。

もう、オクトーバーフェストの時季なのかとカレンダーへ視線を落とし、

今年のカレンダーの残りを見て見ぬふりをした。

私は1度だけ雰囲気を味わいにオクトーバーフェストに行ったことがあるのだけれど、

世界最大規模のビール祭りと呼ばれているだけあって、

その人の多さと、消費されるビールの多さに驚いた。

日本でもオクトーバーフェストが日本各地で開催されており、

今年(2017)は、9/10までは東京の日比谷公園で、

9/29~10/9までは東京のお台場で開催される。

日本だけではなく、今では世界中に知られているビール祭りなのだけれど、

初めからビールのお祭りだったわけではない。

今回は、オクトーバーフェストの始まりのお話をサックリ少しだけ、と思っております。

オクトーバーフェストの本来の姿にご興味ありましたら、

少しだけ、柊希の脳内整理にお付き合いくださいませ。

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現在、世界中の方に知られているオクトーバーフェストの始まりは、

1810年だと言われております。

どうして、このお祭りをオクトーバーフェスト(10月祭)と呼ぶようになったのかと言いますと、

当時、バイエルン王子であったルードヴィヒ1世と王女テレーゼの結婚のお祝いが10月であったこと。

更に、ルードヴィヒ1世が古代オリンピックのような、

スポーツ大会スタイルでのお祭りを開きたいと提案し、

これが開催されたのも同じく10月だったことがきっかけとなっております。

そして、このルードヴィヒ1世が始めた古代オリンピックのようなスポーツ大会が、

現在、私たちが楽しんでいる近代オリンピックの原型だと言われております。

しかし、ヨーロッパの10月と言えば寒さを感じる頃でもあり、

現在のオクトーバーフェストは、

毎年9月に始まり10月に終わるようなスケジュールで開催されています。

日本では6月にも開催されているお祭りなのですが、

こちらは、ルードヴィヒ1世のオクトーバーフェストよりも歴史の古い

新しいビールの醸造シーズンの幕開けを祝うビール祭りが

ドイツのバイエルン州で6月頃に開かれていることと関係しているように思います。

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オクトーバーフェストは、家族や友人、仕事仲間など、

幅広い人たちと楽しむことができるため、とても人気の高いお祭りです。

巨大テント内に作られたビアホールがあっという間に人で埋め尽くされるものですから、

座席取りのために、開場前の早朝から並ぶ人もおります。

日本で言うところのお花見の場所取り、お花見宴に似ているかもしれませんね。

 

結婚のお祝いという背景があるため、

もともと結婚のお祝いだったこともあり、

オクトーバーフェストはパレードで幕を開けます。

ビールと共にソーセージやチキンなどのお料理を堪能しながら、

お喋りに花を咲かせます。

子どもたちは移動遊園地や屋台を楽しむこともできますので、

大人も子どもも楽しみにしているお祭りです。

オクトーバーフェストに足を運んでみるも良し、

タイミングが合わない方はご自宅で、

普段よりもちょっぴりスペシャルなビールやお料理を楽しむもよし。

9月も、ふわっと笑顔がこぼれる時間をお過ごしくださいませ。

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ふわり彷徨うガガンボから守ってもらった日。

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いつの間にか昼間の外出が苦でなくなっていた。

空を仰ぐと、空が少しだけ高くなっており、浮かぶ雲の端には彩雲が広がっていた。

どんないいことがやってくるのか今から楽しみだと思いながら

今にも空に溶け込んで消えてしまいそうな彩雲を出来るだけ眺めていたくて、

空と進行方向を交互に見ながら歩いた。

晴天を笑顔に例え、雨天を泣き顔に例えられることがあるけれど、

晴天ばかり続くことも、雨天ばかりも続くこともない。

そのようなことを思っていると、どこからだろうか。

不思議と小さな力が湧いてくるような気がして、これだから空は楽しい、と思う。

 

おすまし顔で歩いていると、小学生の女の子たちに、

「あっ、そこにガガンボいます」「あー、気をつけて」と言われた。

ん?ガガンボ!?ポケモンGOの中に登場するポケモンか何か?と暢気に構えていると、

ショートカットが良く似合うボーイッシュな女の子に、

「こっちです」と手首を掴まれグイッと引っぱられた。

「やれやれ」といった空気を纏いながらふーっとため息を吐いた女の子たちと、

なされるがままの私の間には明らかな温度差があった。

守ってもらったような空気だったため、

お礼を伝えるついでに「ガガンボってなあに?」と聞いてみた。

一瞬、「えっ、そんなことも知らないの?」という眼差しを浴びたけれど、

「この虫の名前です」と手の平くらい大きなサイズの虫を指さし、教えてくれた。

それは、蚊が巨大化したような見た目で、細い脚と羽は無駄に長く、

建物の壁にかろうじてくっついてはいるけれど、

風が吹けばたんぽぽの綿毛の様に飛ばされてしまうような虫だった。

特別珍しい虫ではなく、私も幾度となく目にしたことがある虫だったけれど、

その名が「ガガンボ」だということは、初めて知ったのだ。

 

彼女たちと別れスマートフォンでガガンボを調べてみると、

ガガンボは漢字で「大蚊」と記されており、

やはり、その見た目から「蚊の母」が名前の由来になったという説もあるのだとか。

蚊は産卵の為にメスのみが人の血を吸うけれど、

ガガンボは、オスもメスも人の血を吸うことは無く、花の蜜などを吸って生きており、

あの無駄に長い脚も弱々しく、すぐに折れてしまうのだと言い、

最低最弱の虫という異名まであるのだそう。

彼女たちがガガンボを避けていたように、

私もガガンボを目にすれば、あの大きさに怯んでしまっていたけれど、

もう、その必要はなさそうだ。

それにしても、あの小学生の女の子たちから放たれた

私に対する「やれやれ」といった空気は、とても大人びていたように思う。

そして、ガガンボからではあったけれど、

人を助ける為にスッと手を差し伸べられるなんて、素敵だなとも。

その日の彩雲が運んできてくれたいいことは、

彼女たちとの出会いだったのかもしれない。

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無性に辛いものを食べたくなる理由はなにかしら?

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冷蔵庫の中身がスッキリしてきたこともあり、スキマ時間を利用して冷蔵庫内のお掃除をすることにした。

大掛かりなものではなく、消費期限や賞味期限を取り出しついでに確認し、

中をひと拭きし、飲み物などを補充しておく程度のことなのだけれども、

このような単純作業が程よい気分転換になることがある。

いくつかの辛味調味料の期限を確認していたときのこと、

ふと、ある時の食事の席で、その道の専門家の方に教えていただいた、味覚と脳の関係に関する話を思い出した。

以前、エモーショナルイーティングのお話や、無性に食べたくなるものから、今の自分に不足している栄養素を知ることができる、というお話をさせていただいたことがあります。

※ご興味ある方は、下記の関連記事をどうぞ。

今回は、無性に辛いものを食べたくなったときに体内で何が起きているのか。

そのようなお話を、できるだけ簡単にサクッと、と思っております。

そう言えば、無性に辛い物を欲することがあるという方、

周りでそのような発言を耳にすることがある方、

どういうことが起きているの?と思われた方、

お時間がありましたら、ちらり、覗いていってくださいませ。

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私たちの身体は、置かれている状態によって、その時々に必要な栄養素を摂取したくなるような機能が備わっております。

無性に辛いものを欲する時、身体は何かしらのストレスを感じている状態の可能性があるのだそう。

私たちは、ストレスが溜まってくると、好きなことや楽しいことをしてストレスを発散させようとしますが、

これは、身体がストレスと言う嫌な刺激を、好きなことや、楽しいこといった楽しい刺激で塗り替えようとしているのだそう。

ただ、好きなことをする時間を思うように確保できない場合、人は手っ取り早く味覚を使って食事でストレスを発散しようとすることがあるといいます。

もちろん、辛いものを美味しくいただいて、ストレスが発散できれば問題ないのですが、時々、欲する辛味の度合いがエスカレートしていく方を見かけませんか?

私がこのお話を初めて伺ったとき、同席していた方の中に辛いものが大好きだという方がおりました。

ただ、その方の好きな辛さの度合いが激辛というようなレベルではなく、

周りが少し心配してしまうレベルの辛さを欲しており、

更に、お会いする度に、その辛さレベルが上がっていたため、このような話題となりました。

人は、辛いものを食べると、まずは脳を興奮させるアドレナリンが分泌されます。

次にその興奮を鎮静させるためにエンドルフィンというリラックス物質が分泌されます。

そして、辛さによって得られる興奮と、それを鎮めた時に感じられるリラックス間の揺らぎを心地良く感じるようになるのだそう。

ただ、いつかは、その辛さに慣れてしまい当初のような興奮とリラックス感は得られなくなります。

そうしますと、アドレナリンとエンドルフィンを出すために、もっと辛いものを食べて強い刺激を感じようとするのだそう。

 

無性に辛いものを食べたくなったときや、以前よりも辛さレベルを上げたくなってきているときは、ライフスタイルを少し振り返ってみてはいかがでしょうか。

辛いものを食べることにはメリットもあり、悪いことではありませんので、ほどほどに、美味しくいただいて、

辛いもの以外でのストレス発散や現状を見直してみることにも目を向けてみてくださいませ。

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季節の変わり目は「お粥」を楽しんでみませんか。

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夏の扉が閉じかけ、少しずつ開き始めた秋の扉へと向かう今日この頃、

私たちの身体は、「夏の疲れや、夏に受けたダメージをケアして欲しい」

というサインを出すことがあります。

どの部分に、どのような状態で現れるかは十人十色ではありますが、

何となく、お肌や体調が揺らいでいるように感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

季節が完全に切り替わってしまう前に、

身体に残っている夏の疲れやダメージに対するケアを体の内側から行ってみませんか。

今回は、季節の変わり目に最適なレスキューメニュー、

「お粥」にフォーカスしてみたいと思っております。

 

お粥は体調を崩してしまったときに食べるイメージが強いのですが、

アレンジの幅が広く、楽しみ方が豊富な上に、

私たちのお肌や体調の揺らぎを整えることができるメニューです。

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禅の教えの中に「粥有十利(しゅうゆうじゅうり)」という言葉があるのですが、

これは、その文字のとおり、お粥には10個の嬉しい効果、利点、効能があるという意味です。

その、お粥を食べることで得られる嬉しい効果として挙げられておりますのは、

「お肌に艶を出し顔色をよくする」、「気力、やる気が増す」、「寿命を延ばす」、

「お粥は、たっぷり食べても食べ過ぎにならないため、体への負担がない」、

「血の巡りがよくなり頭も冴えるため、言葉がすらすらと出てくる」、

「腸内環境を整え、便秘解消、便秘予防によい」、「風邪を予防する」、

「お腹を満たしてくれる」、「喉を潤す」、「胸やけすることがない」といった効果です。

「禅」や「粥有十利(しゅうゆうじゅうり)」という言葉を出してしまいますと、

少々堅苦しく感じることもあるかと思いますが、

簡単に言うならば、先人たちも、お粥のメリットを感じており、

このような言葉で語り継いできたということかと思います。

 

身体の疲れや肌荒れの原因には、

胃腸の疲労や、血液やリンパの巡りが滞っていることなどが含まれています。

お粥は消化が良いため胃腸に負担をかけませんし、

身体の芯から温めて血液やリンパの巡りを良くしてくれます。

体温が上がれば免疫力も上がりますし、

つい不足してしまいがちな水分も同時に補給することができます。

このように、身体の機能を土台から整えますと、

美容と健康の両方のコンディションが整い、身体に嬉しい連鎖が起こります。

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最近では、お粥専門店も増えてきておりますし、レトルトのお粥も豊富ですが、

自宅で自分好みのお粥を作ってみるのも楽しいのではないでしょうか。

お好きな薬味を準備して定番のお粥を様々なお味で楽しむのも良いですし、

好みのの具材を用意し中華スープで作る中華粥、

コンソメスープやミルクなどを使って洋風粥なども良いですね。

わたくし、柊希がおすすめするのは、トッピングにスプラウトを使うこと。

以前、お話させていただいたことがありますので、

記憶に残っている方もいらっしゃるかと思いますが、

スプラウトは、一度食べるだけで嬉しい効果が3日間続くと言われているレスキューフードです。

彩りと様々な効果を兼ねられるスプラウトをトッピングして、

一石二鳥以上の様々な効果を欲張ってみるのも良いと思うのです。

 

今の私たちは、ありがたいことに栄養過多の生活を送っております。

摂ることも、もちろん大切なことで必要なことですが、

時々、ココロとカラダを内側から休ませてみることも必要ではないかしら、

と思うのですが、いかがでしょうか。

栄養や効果をざっくりと確認できたなら、あとは、楽しく、美味しく召し上がれ。

今日も、皆さんと皆さんの大切な方々が、まあるい笑顔でありますように☆彡

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食卓にバニラの香りを仕込んでみるのはどうかしら。

 

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カフェの一角に設置されたカウンターでストローを引き抜く手が一瞬止まった。

目に入ったのは、お砂糖やシロップなどと一緒に並ぶバニラパウダーだ。

最近、カフェでバニラパウダーを目にする機会が増えたように思う。

店員の目には私が珍しそうに眺めているように映ったのだろう、

「最近はバニラの甘い香りが人気なので、

お手元のコーヒーにひと振りしてお楽しみください」と声をかけられた。

笑顔でお礼を言いつつ、手にしていたオレンジジュースを、

そっと彼の目から遠ざけながらテラス席へと移動した。

 

以前、幸せのレシピ集内で

『ヨーグルトがもたらす効果は健康面だけじゃない。その意外な効果とは?』のタイトルの元、

バニラの香りがもたらしてくれる嬉しい効果について触れたことがあるけれど、

人は本能的にその時代に必要な効果を感じたり、求めたりしているのかもしれない。

バニラの柔らかくて甘い香りには怒りや緊張感、欲求などを和らげ、

リラックスさせる効果があると言われている。

このような効果が不眠症の緩和に繋がったり、

沈みがちな気持ちを前向きにしてくれたりもする。

このような効果があるため、

食用以外にもルームフレグランスや香水などに使われることも多い香料のひとつだ。

 

私もバニラの香り自体は嫌いではなく、

人が使っていても嫌だとは感じないのだけれど

自宅のルームフレグランスに使用したり、

自分の香りとして纏うには少しばかり嗜好が異なるため、

専ら食用で楽しむことにしている。

 

バニラは食用でも香料として使われているけれど、

その形状は、バニラの種子を加工したバニラビーンズ、

バニラの成分を溶液で抽出したバニラエッセンスとバニラオイル、

バニラビーンズを乾燥させてパウダー状にしたバニラパウダーの4種類がある。

これまではエッセンスやオイルを使うことが多かったのだけれども、

料理上手な知人からバニラパウダーの使いやすさを力説されたことがきっかけとなり、

今はパウダータイプをお料理に使っている。

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洋食やエスニック系メニューのアクセントにもなるのだけれど、

意外にも和食との相性も良いことに驚いた。

知人におすすめされたのは、カレーや照り焼きソースに

バニラパウダーを極々少量、隠し味程度に加えるレシピ。

これは、バニラを甘ったるく感じる男性にもバニラを感じさせることなく、

だけれども、ほんのりと香るバニラの甘さが、

スパイスやお醤油が相まって、味の深みが増すのだ。

ただ、注意しなくてはいけないのは、バニラパウダーは調味料ではなく、香料だということ。

うっかり、ドポッと入れてしまわないように、

入ったかしら?香るかしら?と不安になるくらいの量で充分いい仕事をしてくれることをお忘れなく。

バニラがはっきりと香っていなくても、人の臭覚はしっかりとバニラを感じています。

何だか最近、気分が上がらない。

何だか最近、元気がないんじゃないかしら。

あなたやご家族に、そのようなプチ不調が見えたなら、

ヨーグルトに、お飲み物に、夕食のメニューにと、

食卓にさり気なくバニラの香りを仕込んでみてはいいかがでしょうか。

今日も優しい食卓でありますように☆彡

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リフレーミングで優しく寄り添って。 

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秋と言うには若干気温が高い日があることを除いて辺りを見回すと、

思っていた以上に様々な秋が散りばめていることに気づく。

陽射しは、まろやかさを帯びているし、

開け放った窓から流れ込む風の匂いからは夏の気配が消えている。

ふらり立ち寄ったお店には、

ふんわりと優しい温かさの色とりどりのカシミヤのストールが並んでいた。

少し前までは肌に張り付くような夜風に体力までも奪われそうになっていたのだけれど、

その風が肌の上を撫でるように過ぎ去る夜も増えつつある。

先日は、浴室で勢いよく飛び出したシャワーの温度が低く感じられて、

こんな所にも秋の気配が、と思いながら設定温度を1℃上げた。

そして、気分転換に入ったカフェで温かいミルクティーに癒されている私がいる。

季節の移り変わりは人の成長にも似ていて、ある時、ハッとその変化に気づかされるのだ。

何気ない日常の中に散りばめられた小さなそれらを、今年の秋はいくつ見つけられるだろうか。

そのように思いながらミルクティーを口に運ぼうとしたとき、

隣りのテーブルから、「もう、優柔不断なんだから。さっさと決めてよ。」と女性の声がした。

「そんな風に言わなくてもいいでしょ」と向かいに座っている女性が

少しだけ不機嫌そうに返していた。

「優柔不断」という言葉は、人にとってネガティブに映る言葉なのだと感じた。

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私たちの日常は様々なモノゴトでできているけれど、

そのモノゴトは各々がもっている各々の視点で見ているため、

同じ出来事を経験したり、見聞きしても、思うことや感じること、受け止め方はも十人十色だ。

この、モノゴトの見方、視点のことを「フレーム」と呼び、

このフレームを変えることを心理学などでは「リフレーミング」と呼ぶことがある。

 

女性たちへチラリと目を向けると「優柔不断」という言葉を発した女性は、

自分が発した言葉に対して悪気も、ネガティブな気持ちもなさそうに見えた。

一方、優柔不断だと言われた側は、自覚があったのか、

自分の欠点のように感じていたのか、その言葉をネガティブに捉えたように見えた。

例えば、この時、「優柔不断」と言う言葉ではなく「慎重に選ぶのね」と言われていたのなら、

もしかしたら、彼女の感じ方や受け取り方に変化があったかもしれない。

他にも飽きっぽい性質は好奇心が旺盛だとも言え、

口下手は、視点を変えれば聞き上手だとも言えるわけで。

 

人は無意識に自分が見たいように、受け取りたいように感じることが多いもの。

そう分かってはいても、ポジティブを意識すると上手に切り替えられないこともあります。

そのような時は、お洋服を着替えるように、メガネを取り替えるように、

「ポジティブに」という言葉を「リフレーミングを試してみようかな」という言葉に変えて、

モノゴトや自分気持ちを前向きな視点に切り替えてみてはいかがでしょうか。

秋は人の気持ちを少しだけセンチメンタルにしますから、

自分の気持ちにも大切な方の気持ちにも、優しく寄り添ってあげてみてくださいませ。

今日も心穏やかな1日でありますように☆彡

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レディーに楽しむ重陽の節句。

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今年もまた9月9日の重陽の節句(菊の節句)が近づいてきましたね。

五節句のトリを務める重陽(ちょうよう)の節句は、

古の頃のような盛り上がりはありませんが、

大人が粋に楽しむことができる節句のように感じます。

重陽の節句を含む5つの節句のお話は、これまでにも触れておりますので、

今回は、重陽の節句にちなんだ「菊湯」にフォーカスしてみたいと思います。

季節の変わり目に崩しがちな体調を整える手助けをしてくれる「菊湯」、

ご興味ありましたら、お好きなお飲み物を片手に、お付き合いくださいませ。

 

菊は災厄を払うことができ、長寿を手にすることができる薬として親しまれ、

重陽の節句には欠かすことができないお花です。

重陽の節句の前夜には菊に真綿をかぶせておき、

翌朝、朝露で湿った真綿で体を拭く「菊の着綿/被綿(きくのきせわた)」、

杯に菊の花びらを浮かべて飲む「菊酒」、

菊の花びらを乾かして枕に詰めた「菊枕」は、

まじないがかった贈り物としても人気があったといい、

先人たちは菊を使って様々なことを楽しんでおりました。

そして、環境は違えど、

夏から秋への変わり目に体調を崩しがちだったのは先人たちも同じだったのでしょう。

この時季は菊湯を楽しんでいたといいます。

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私たちは猛暑から身を守るために、

冷房や冷たい食べ物、飲み物によって体を冷やしすぎてしまったツケが、

疲れと共に不調となって出てくる頃。

重陽の節句の時季は菊の力を借りた菊湯がおすすめなのです。

菊には、ヒノキやネロリといった精油にも含まれている

カンフェンという精油成分が含まれているのですけれど、

この成分がいい仕事をしてくれるのです。

皮膚を程よく刺激して血行を促進し、保温してくれる上に、

新陳代謝をアップさせてくれますので

夏の間に体内に溜め込んでしまった不要なものを

体の外へ出す手助けをしてくれると言われています。

 

菊湯に使用される菊は野生のものを乾燥させて使いますが、

花や、菊の葉をフレッシュなままバスタブに浮かべて香りを楽しむこともできます。

小ぶりなスプレー菊は花数も多いですし、

葉っぱもしっかりと香りますので1本あれば十分、菊湯を楽しむことができるかと思います。

お湯を張ったバスタブに摘み取った花と葉っぱをパラパラと浮かべるだけのお手軽さ。

最近お疲れ気味だと感じている方はスプレー菊で夏の疲れをとりつつ、

重陽の節句も楽しみつつ、フラワーバスでレディ気分もご堪能あれ。

日々の暮らしを楽しみながらハッピーセンサーの感度も上げていきませんか。

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秋の夜長に、自分の名前と住所をきれいに書いてみるのはいかが。

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メールでのやり取りやパソコンを使った作業が増え、

手書きの文字を書く機会も年々減っているように感じます。

このような日常が当たり前になっておりますが、

ご自分の名前や住所だけは、それなりに手書きする場面があるのではないでしょうか。

しかも、子どもの頃と違う点は、人前で名前や住所を書いてその場で渡す機会が多いこと。

たいしたことではないけれど、

久しぶりの「書く」という行為に地味に緊張する、という声を、時々、耳にします。

先日も友人から、近々、結婚式へ出席するため、

名前と住所の見本を書いて欲しいという依頼を受けたのです。

書道の師範資格を持っていることもあり、時々、友人からこのような依頼をうけることがあります。

自分の名前をピシッと書くことができると、少しテンションが上がるもの。

そこで、今回は、自分の名前や住所を書くコツを覗いてみませんか。

お時間がありましたら、お付き合いくださいませ。

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ポイントを押さえながら、

フルネームを並べて書いいくと変化が分かりやすいかと思います。

まずは、【1】普段通りに書いてみます。

【2】次は、普段よりも気持ちゆっくりめに、丁寧に書いてみます。

たったこれだけのことでも、文字の見え方や印象は変わります。

 

【3】3回目は、線の始まりと終わりを意識し角にすき間を作らないように注意します。

線の始まりと終わりを意識すると、雑に見えてしまっていた部分が整います。

この時に、文字の角になる部分にすき間を作らないように意識すると

文字がグッと引き締まります。

基本が出来た上で、アレンジを加えるようにしてできた隙間は、

程よい抜け感のようなものが出て文字に美しさを添えることもありますが、

まずは、基本をということで文字の角はしっかりと、くっつけましょう。

 

一文字、一文字を丁寧に書くことも大切なのですが、

名前や住所などを書く際には全体のバランスがポイントになります。

【4】漢字とひらがな、カタカナが混ざる場合は、漢字を気持ち大きめに書き、ひらがなやカタカナは、漢字よりも少し小さめに書いてみましょう。

こうすることで、全体のバランスが整い、とても見やすくなり、印象がよくなります。

どうでしょう。

1回目に書いた普段通りの文字と比べると、

4回目の文字は印象が変わってきているのではないでしょうか。

 

次は、文字そのものを美しく見せるコツを使って書いてみましょうか。

文字の多くには縦線と横線が含まれていますが、

その中の【5】横線を少しだけ右上がりに書いてみます。

あまり右上がり過ぎると尖った印象になりますので、

横線は緩やかに少しだけ右上がりに書きます。

文字によって上がり方が異なったり、

上がっていたり、下がっていたりといった不揃いはバランスが悪いので、

全ての線が同じ角度で上がるように注意を払いつつ書きます。

文字に動きが出て、イキイキとした文字に見えてきたのではないでしょうか。

 

最後に、横線を整えたら、縦線も整えましょう。

文字がまとまらない方の特徴として縦線が歪んでいたり、

筆圧が弱すぎで細くなっていたり、

縦線が真っ直ぐに書けていない、引けていないことがあります。

【6】文字の縦線は、自信をもって迷わずスッと真っ直ぐに書きましょう。

 

この辺りを意識して書きますと、

文字がイキイキとしてくるかと思います。

あとは、意識せずとも書けるように自分に癖付けをする必要があるのですが、

まずは、気楽に自分の名前を何度か書いてみてはいかがでしょうか。

秋の夜長に、お好きなお飲み物でも召し上がりつつ一筆。

お名前も、あなたと同じようにキラッと輝かせてあげてくださいませ。

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明日はきっと大丈夫、次はきっと大丈夫。

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災い。

時代が変わろうとも、国が異なろうとも、

誰もが出来るだけ遭遇したくないと思うもののひとつでございます。

日本では災厄除け、邪気祓い、そのような言葉のもと、

より穏やかに、より楽しく暮らせるよう、普段の自分を省みる機会が用意されております。

そして、小さな災いは、時に自分に対しての戒めのようなものでもあり、

「この程度のことで済んで良かった、次に生かそう」と思えたのなら、

もしかしたら、それは、「災い」とは呼ばないのかもしれません。

どうして、このようなお話なのかと申しますと、

最近の出来事なのですが、ある日のワタクシに、

次から次へと災いが降りかかってきたのでございます。

 

あるはずの物が忽然と姿を消し、

キッチンで洗い物をしておりましたら、

うっかり手を滑らせてお気に入りのマグカップを割ってしまい、

気を取り直して小物の整理でもと思いまして帯留めのお手入れをしていましたら、

再び手が滑って、お気に入りの金魚の帯留めが無残な姿と化しました。

普段は、このようなことがあっても割れるようなことは無いのですが、

今日はついていない……、

そう思いながらもワタクシの相棒であるパソコンと向き合ったのでございます。

 

起動したパソコンを前に、デスクに置いてあるグラスに手を伸ばしたところ、

グラスの中身をパソコンに全てぶちまけてしまうという災いが……。

慌ててタオルやティッシュやらを総動員して相棒の救出に専念しました。

ヘリにこそ乗りはしないものの、気分は救命救急医でございます。

相棒の、とりあえずの無事を確認し、自分へと目を向けましたら、

パソコンから流れ落ちてデスクに広がったグラスの中身を咄嗟に体で受け止めていたようで、

ワタクシ、びしょ濡れでございました。

脳内では、注意力低下中という言葉がテロップで流れ、

いい大人が、シンと静まり返った部屋でやれやれな午前中です。

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こんな日もある。

ついていない日があるからこそ感じられる穏やかな日常。

気持ちがざわつく日も、ちょっぴり上手くいかない日も、きっと大切な日。

ついていない日も口角をキュッとあげてまいりましょうね。

今日はきっと大丈夫、明日はきっと大丈夫、次はきっと大丈夫。

今日も、ここへ足を運んでくださった皆さんに良き風がふわり、吹きますように☆彡

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