次の新月はいつだったかしら?と手帳を開いてイースターが近いことに気が付いた。
ハロウィンの次はイースターか?と、大人の事情が絡んでいるにおいがするのは否めないけれど、
日本でも少しずつ耳にするようになってきたイースター。
日本人と言うのは様々なことを自国に取り入れて、
オリジナルのものにし、それを思いっきり楽しむことに長けていると感じる。
それを特段良いことだとも、悪いことだとも思ったことはないのだけれど、
海外生活時代に「日本人は何でも楽しむんだね」と少々皮肉交じりに言われたことを思い出した。
日本人の行動は他国の人に、そのように映ることは多々あるようだ。
日本でもイースターという呼び方で広まりつつあるのだけれど、
本来のイースターの意味を考慮して日本語に言い換えると「復活祭」と訳される。
キリスト教圏ではクリスマスに次いで、と言っても過言ではないくらいとても大切にされているお祭りだ。
実際に私が住んでいたイギリスでは、
クリスマスが終わると徐々に街中がイースターの飾り付けに変わっていった。
イースターとは、イエスキリストが処刑されてから3日後に復活した(生き返った)ことを祝うお祝いのこと。
一般的に、クリスマスと同じように家族でご馳走を食べて過ごす。
子供が居る家庭では、エッグハントという遊びをする。
これは、カラフルに色付けした卵を庭の至る所に隠し、
その卵を子どもたちが探し当てるという遊びだ。
今は卵型のチョコレートが売られていて、チョコレートを使う事が多いように思う。
どうして卵?
それは、ひよこが卵の殻を破って出てくる様子と、
イエスキリストも死という殻を破って復活したという事を重ね合わせ、
卵を「復活、生命の始まり」のシンボルとしたのだそう。
エッグハント以外にも「復活、生命の始まり」のシンボルである卵料理を食べたり、
ペインティングされた卵の置物などを贈り合ったりして、盛大に祝うのだ。
イエスキリストの復活をお祝いするだけはなく、
再び巡ってきた(甦った)春をお祝いする意味もあるけれど、やはり前者がメインという印象が強い。
イースターの季節は卵だけではなく、
イースターバニーと言ってウサギモチーフのアイテムを目にする機会も増える。
こちらは、古からウサギは多産ゆえ、春と豊作のシンボルだと言われてきたことが由来している。
日本でイースターが定着するのだとしたら、春をお祝いする意味で定着するのかもしれない。
このような意味合いをもつイースターだけれども、日付は決まっていない。
なんでも古の時代に開かれた会議で、
イースターは、春分の日以降、最初にくる満月から数えて1番めの日曜日にしよう、
と定められたそうで、毎年変わるのだ。
ちなみに今年2016年は、3月27日のよう。
私自身はイースターに馴染みはないため、特別に何かをするわけではないのだけれど、
やはり春の訪れを感じられることは幸せだと感じる。
そして、海外で見たインテリアグッズとしてのイースターエッグは
素敵なものがたくさんあったと、当時を懐かしく思い返しているところだ。
今年も、何か特別なことをするような予定はいのだけれど、
春の訪れを祝い、春を感じられることを喜び、卵料理を食べてみようかと思う。
皆さんも巡ってきた春を、卵料理で感じてみてはいかがでしょうか。
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