大人になってくると、手土産に悩む場面に遭遇することってありますよね。
きっちりとした手土産が必要な時、お相手。
きっちり感は必要だけれども堅苦しさは取り除きたい時、お相手。
大人になるって、ちょっぴり大変だったりもしますね。
そのような時の、お土産候補にしていただければと思い、
時々ではありますが、
大人の手土産帖の中で安定感のあるものをご紹介させていただいています。
今回ご紹介する『銀座鈴屋』は、
甘納豆一筋で伝統の味を守り続けている老舗です。
鈴屋の甘納豆の魅力のひとつは、
まず、お豆の一粒、一粒がしっかりと大粒で美しいこと。
一目見るだけで贈り物として使われていることが分かるお行儀の良さが感じられます。
箱を開けた時に派手さはありませんが、上品さと品格が漂います。
そして、お味ですが、皆さんは甘納糖にどのようなイメージをもたれていますか?
お豆を味わうというよりは、
お砂糖を食べているような強い甘さのお菓子、というイメージをお持ちではないですか?
銀座鈴屋の甘納糖は、素材本来の甘みがメインです。
じっくりと手間暇をかけて素材本来の味を損なわないように
数日かけて糖蜜をゆっくり染み込ませていますので、
双方の甘さがちょうどいい塩梅で融合しています。
甘いだけのものは食べ終えた後に口の中に残る甘さを消すために
お茶を多めに口にしてしまうこと、ありませんか?
それが無い甘納糖といえば、少しイメージしていただけますでしょうか。
お豆は、どれも硬すぎず、柔らかすぎず、程よいしっとりさのある食感です。
どのお豆も美味しいのですが私がおすすめしたいのは
大粒の栗甘納糖です。
渋皮を丁寧に剥かれて手をかけられた栗は、とっても優しい菜の花色です。
もう一つは渋皮をあえて残して仕上げられた渋いお色が特徴の栗甘納糖。
渋皮の影響なのでしょうか、
両方を食べ比べてみると渋皮付きの方が、
ほんの少ししっとり感が強く感じられます。
上品な糖蜜をまとった上にお砂糖がまぶされている栗甘納糖ですが、
甘すぎることはなく、とっても品のあるお味です。
パッケージもひと粒ずつ仕切りのついた箱に市松模様に並べられていて
和菓子なのですが、ちょっとモダンな雰囲気も醸し出しています。
そして、6個入りの小さなパッケージのものもありますので
女性同士で友チョコを贈るような感覚で、
義理のお母さまへの、ちょっとしたお土産にも良いかもしれませんね。
ちょっとしたお土産だけれども、
そこは大人の女性ですから大人の品はしっかりキープです。
優しい甘さと一緒に、あなたの優しさも届けられる、ひと品ではないでしょうか。