気候の変化だろうか、
はたまた私の体温調節機能の低下が原因だろうか。
年々、冷房期間と暖房期間の狭間が短くなってきているような気がしている。
我が家はほぼ一年中、日中夜を通してエアコンがフル稼働している。
こんなにも酷使していたらエアコン寿命が縮まってしまうのではないだろうかと、
妙な心配をしつつ年々減りつつある季節と季節の狭間日を利用してエアコンのお掃除を決行した。
使用するのは割と本格的な洗浄剤がセットになっているお掃除キット。
本格的なとは言え、泡状の洗浄剤を順番に吹き付けていくだけの簡単なものだ。
エアコンの本体を洗浄剤に任せた私は、
「あなたが居ないと私、生きていけないの。」
そのような熱い思いをフィルターをゴシゴシと洗う手に込めてみた。
「任せて!」だか「任せろ!」だか、
そのような声が聞こえてきそうな程のスッキリとした洗い上がりに私もご満悦だ。
洗浄剤を放置している間の手持ち無沙汰をどうやり過ごそうか、
パチパチと微かな音を放ちながら弾ける洗浄剤の泡を見上げつつ考えた。
空いた時間は他の場所のお掃除でも。
それも妥当な線なのだけれども、
窓から流れ込んで来た色なき風があまりにも心地よくて、
私は読みかけのまま随分と長い間放置したままになっていた本を手に、ソファーに転がった。
つい、日常にあれもこれもと詰め込んでしまうけれど、
こうして移り行く季節の狭間にゆったりとした時間を持つのもいいものである。
これをしなければいけない、
あれもしておかなければいけない、
今のうちに少しでも片付けておかなくちゃ、
そのような言葉から自分をほんの少し解放する時間。
手軽で贅沢な自分だけのスロータイムだ。
幸せのカタチという表現があるけれど、
本来、幸せは感じるものであってカタチがあるわけではない。
周りの人たちには内緒だけれども、
床にゴロンと寝転んで右に左にゴロゴロと転がると、なんだか楽しい。
そんなささやかなワクワクも幸せだと感じられたのなら、
幸せ感度絶好調だと思いませんか?
どんなにささやかなことであったとしても、
自分が幸せ気分になることができたのなら、感じられたのなら、
それだけで十分に幸せだと思うのです。
幸せ感度を上げるためにも、
自分をほんの少し解放する手軽で贅沢な自分だけのスロータイム、あなたもいかがですか?
その日の私は泡が弾けきるまでスロータイムを満喫し、
エアコンのお掃除を再開したのでありました。
頼れるエアコン、今は温かさで私を包んでくれております。
今日も充実した1日になりますように☆彡