丁寧に暮らす、と言っても、その暮らし方は人の数だけ存在しますよね。
ある方にとっては規則正しい暮らしが、
またある方にとっては、一つ一つをしっかりと感じて味わう暮らしが、
という具合に丁寧な暮らしのスタイルも様々です。
皆さんにとっての丁寧な暮らしとは、
丁寧に暮らすとはどのような暮らしのことでしょうか。
自分自身のことだけれど、
意識して日々の暮らしをこのような視点でじっくりと眺めてみなくては
自分自身の答えにさえ辿りつけないような気がしております。
禅問答のような滑り出しになってしまっておりますが、
このようなことを思った瞬間の私の姿はといいますと、
お気に入りのふわっふわのブランケットに包まりソファにコテッと転がって
窓から射し込む日差しをウトウトと眺めておりました。
何ともズボラ全開ですが、私にとっての丁寧な暮らしの一部は、このようなひとコマでもあります。
何気ない日常を五感で感じきる時間です。
誰に見せるわけでもないのだからブランケットなんて何でもいい、
という選択肢もあるのだけれど、身近なものだからこそ手触りに拘ってみる。
すると、何気ない日常の中ににふわっふわの癒しタイムが生まれます。
包まっているだけでも癒されるというのに、
そのままコテッとソファーに転がってみたら視線の先にある冬の温かい日差しに気付きます。
この時間の日差しって、こんな色をしていたのか、と。
そのまま10分程、ウトウトと現実と夢の狭間を漂うのは、至福のひとときです。
その後は、10分間を忘れてしまうくらいの日常の慌ただしさが
容赦なく目の前に押し寄せてくるけれど、
ちょっといい気分の自分が居ます。
あなたにとっての「ちょっといい気分」は、
あなたにとっての「丁寧な暮らし」の一部なのかもしれません。
たまには、ちょっといい気分探しをしてみてはいかがでしょうか?
食後の短いお昼寝タイム、
コーヒーをいただく前に香りをゆっくりと吸い込んでみたり、
夕飯のおかずをいつもより優しく器に盛り付けてみたり、
おやすみ前にお布団の中で全身をグーッと伸ばして、伸びている体を感じてみたり。
丁寧な暮らしは今在る日常のすぐそばで、
あなたに気付いてもらえる瞬間をまっているのかもしれません。