幸せのレシピ集では毎月、
その月にお誕生日を迎えるレディの皆さんをお祝いする気持ちを込めまして
いくつか定められている誕生石の中から天然石を1つ選んで、
その天然石に因んだ様々なお話しを少しずつご紹介してまいりました。
現在は、嬉しいことに2回目のお祝いをさせていただいております。
2回目の今年は石ではなく生まれた月ならではの
誕生色というものをご紹介させていただいております。
誕生色の誕生は過去2回ほど触れさせていただきましたので
今回からは割愛させていただきたいと思います。
日本に在る伝統色には他国にはあまり見られないような繊細さや鮮やかさがあるだけではなく、
名付けられた色名もとても美しいのです。
お誕生日月の方も、そうでない方も、
この機会に、この時季ならではの季節に優しく寄り添う和色の世界に
そっと触れてみてくださいませ。
タイトルにもあります通り、
2月の誕生色の名は、「恋待蕾(こいまちづぼみ)」色と言います。
想像力を掻き立てられる素敵な色名だと思いませんか?
どのようなお色なのかと言いますと、
みずみずしくも、しっとりとした落ち着きのある優しい黄緑色です。
この色名の元になっているのは「蕗の薹(ふきのとう)」なのですが、
真っ白い雪の中で春を待ち焦がれ、
ひょっこり頭を覗かせ始めた、あの黄緑色です。
名付け親は、春を待ち望んで、ちょこんと雪の中から頭を出して外の様子を伺う様を、
愛しいひと、恋を待つ人のそれと重ね合わせたのでしょうね。
皆さんは淡い恋を想像するのでしょうか。
私は「恋待蕾(こいまちづぼみ)」と耳にした時には淡い恋心を思い浮かべたのですけれど、
色名の元が「蕗の薹(ふきのとう)」だと聞き、少しばかり抱くイメージが変わりました。
先日、蕗の薹の天ぷらを口にした時にも
「恋待蕾(こいまちつぼみ)」色という色名を思い浮かべたのですけれど、
蕗の薹の特徴と言えば、あの風味豊かな苦みだと思うのです。
少年少女の頃には、ただ苦いだけの蕗の薹の天ぷらだけれども、
いつからか、あの苦みを贅沢な味わいだと気づくのです。
この色と、色名は、人生の苦みもある種の贅沢な味わいだと気づいた大人にこそ似合う、
贅沢な色なのではないでしょうか。
このような視点で見てみると、随分と大人びた色の様に感じますけれど、
瑞々しい黄緑色は若さの象徴でもあります。
ある種の贅沢な味わいに気付くことができたからこその新しい一歩が在ります。
春の息吹を味わいながら、
何度だって新しい一歩を踏み出していきたいものですね。
「色」という切り口も入り口のひとつで、
そこか先は様々な世界と繋がっております。
私たちの日常にある様々な入り口を使って
あなたの日々を、自分らしく彩ってみてくださいませ。
ここへ足を運んでくださっている2月生まれのレディの皆さん、
お誕生日おめでとうございます。
こうして今年もお祝いの言葉を贈らせていただけることを嬉しく思います。
新しく始まるあなたの1年が、彩り豊かな日々でありますように☆彡
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