幸せのレシピ集では毎月、
その月にお誕生日を迎えるレディーの皆さんをお祝いする気持ちを込めまして
いくつか定められている誕生石の中から天然石を1つ選んで、
その天然石に因んだ様々なお話しを少しずつご紹介してまいりました。
今年は2回目のお祝いをさせていただいておりますので、
普段触れる機会が少ないであろう誕生月が持っている
誕生色というものをご紹介させていただいております。
誕生色って何かしら?と思われた方の為に簡単にご説明させていただきますと、
誕生色は、「きもののまち」としても知られている新潟県十日町市にある
十日町織物工業協同組合が日本の伝統色をもとにして、
昭和56年に、この誕生色を定めました。
この十日町という町は、
江戸時代には越後縮(えちごちぢみ)という独特の縮シボ(シワ)をつけた織物、
幕末以降は絹織物の産地として知られた場所で、
味わい深い染めものと織りものが盛んな素敵な町です。
色というのは世界共通の様に見えますが、
それぞれの国が持つ伝統色はとても個性的で表情豊かです。
日本の伝統色は繊細さと鮮やかさを兼ね備えているだけではなく、
名付けられた色名もとても美しいのです。
あなたの誕生色は、あなたにどのような景色を見せてくれるのでしょうか。
この機会に、あなたが生まれた季節に優しく寄り添う和の色を、
そっと覗いてみてくださいませ。
タイトルにもあります通り、
3月の誕生色の名は、「夢宵桜(ゆめよいざくら)」色と言い
とても雅な響きの色名です。
お色は、桃色を極限まで薄めたような、
清らかで、ほんのりと甘やかさを含んだ淡い桃色です。
もちろん色名のとおり桜の色を表しているのですが、
夢宵桜(ゆめよいざくら)の桜は、
私たちが春のお花見で目にするソメイヨシノではなく山桜をさしているところが粋なのです。
ソメイヨシノは葉っぱよりも先に花が咲きますが、
山桜は赤みがかった葉が芽吹くのと一緒に花を咲かせます。
想像してみてください。
桃色を極限まで薄めたような淡い桃色の桜と赤みがかった芽吹きたての葉が一斉に開いたときの様子を。
遠目からは、その2色が自然と言う名のキャンバスの上で絶妙に混ざり合い、
それはそれは美しい桃色に見えるのではないでしょうか。
そして宵桜ですから昼間の桜ではなく日が落ちてからの桜を指していますが、
月明りに照らされた薄桃色の山桜は漆黒の夜空に
花明かりのように浮かび上がり、さぞかし幻想的な景色が広がることでしょう。
大人にこそ相応しい落ち着きがあって、可憐かつ華やかで、
とても粋な色だと思いませんか?
夢宵桜(ゆめよいざくら)色は春の訪れを告げる色だと言われております。
3月生まれの皆さんにとっては春を告げるのと同時に、
あなたが生まれたことを喜んでくれている色なのではないでしょうか。
「色」という切り口も入り口のひとつで、
そこか先は様々な世界と繋がっております。
今回は桜は桜でもソメイヨシノの景色ではなく山桜の景色、宵桜の景色とも繋がっておりました。
私たちの日常にある様々な入り口を使って
あなたの日々を、自分らしく彩ってみてくださいませ。
ここへ足を運んでくださっている3月生まれのレディーの皆さん、
お誕生日おめでとうございます。
こうして今年もお祝いの言葉を贈らせていただけることを嬉しく思います。
新しく始まるあなたの1年が、喜びで溢れる日々でありますように☆彡
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