ホワイトデーを前にしてワタクシ、
毎年バレンタインデーにチョコレートなどを贈ってくれる
遠方に住む友人へのお返しを考え始めたところです。
相手の喜ぶ顔を想像しながら考える楽しい時間でもあるのだけれど、
趣味嗜好を知り尽くしているからこその難しさ。
どうしようかな、何にしようかな、と嬉しい悲鳴をあげています。
日本では2月14日のバレンタインデーに贈っていただいた贈り物に対して
3月14日にお返しをするという風習が定着していますが、
本来はバレンタインデーの後日談が起源になっていることをご存知でしょうか。
今回は、ホワイトデーにちなんだお話をいくつか。
昨年、バレンタインデーの起源をご紹介させていただきました。
※詳細は過去記事をご覧ください。
簡単にご紹介しますと、バレンタインデーのもとになったバレンタイン司祭は、
当時のローマ皇帝クラディウスが発令した「恋人たちの結婚を禁止する」という禁止令に背き、
恋人たちを密かに結婚させていたのです。
しかし、このことが皇帝の耳に入り、2月14日に処刑されてしまいました。
バレンタインの殉死から約1か月ほど経った3月14日、
彼によって結婚することができた恋人たちは改めて永遠の愛を誓い合ったのだそう。
このエピソードは世界中に広がり、語り継がれていました。
当然、日本にもこのエピソードは届いたわけですが、
このエピソードに素早く反応したのが、日本の全国飴菓子工業協同組合だったのだそう。
日本ではバレンタインデーが定着し、
男性がバレンタインデーのお返しを贈る習慣も定着しつつありました。
そこで、この組合は、3月14日をバレンタインのお返しにキャンディを贈る日とし、
白は純潔や幸せの象徴だということで、この日をホワイトデーと名付けたのだそう。
これが私たち日本人お馴染みの日本で誕生したホワイトデーの起源です。
随分と月日が経っているのですが、
ホワイトデーは日本で誕生したイベントだということを肌で感じた出来事がありました。
ある日、日本の漫画が大好きだというイギリス人の友人に、このようなことを尋ねられたのです。
漫画に出てくるホワイトデーって何?
日本では本当にこういうイベントがあるの?
どうして、この漫画の主人公はチョコレートの何倍もする金額のものを女の子にプレゼントしなくてはいけないの?どうして金額が決まっているの?と。
友人が手にしていた漫画を覗き込むとホワイトデーのエピソードでした。
そして、「2倍返しをしなくては、3倍返しをしなくては、その為にはアルバイトをしなくては」
と言った内容が描かれていました。
日本にはそのような風習があるのだと何度説明をしても、
腑に落ちない顔をする友人を見て、本当に日本独自の風習なのだなと感じました。
バレンタインデーもホワイトデーも日本での始まりは、
お菓子をもっと手に取って欲しいという目的だったのかもしれないのですが、
素直な想いを愛する人や大切な方々に告げるきっかけになるのであれば、
シャイな日本人にとっては良かったのではないかしら。そのようにも思います。
「いただいたのだから、お返しを」という流れも、
もしかしたら、律儀な日本人には馴染みやすかったのかもしれませんね。
バレンタインデーやホワイトデーのスタイルも時代と共に変化しています。
こうあらねばという過去のルールも然り。
今年のホワイトデーは大切な仲間と、ご家族と、愛する方と、
甘いものでホッとひと息、温かい気持ちを共有してみてはいかがでしょうか。
お好きな甘さで、まあるい時間をお過ごしくださいませ。
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