もう大人ですもの、立食パーティーでのお作法は大丈夫。そう思ってはいても、
実際、その場に立ってみると自分の振る舞いが正しいのかどうか急に不安になった、
という経験は誰もが1度くらいはあるのではないでしょうか。
春はパーティーシーズンでもありますので、
どのようなスタイルのパーティーにお招きいただいても、
その場を自分らしく楽しむことができるように再確認をしてみませんか?
今回は立食パーティー会場内でのお作法を確認してみたいと思います。
|お料理を取りに行ったら隣に知人が、友人がいた。
座席にじっとしていなくてもよいと言う点ではリラックス度が高いパーティースタイルですが、
だからこそ、ついうっかりNG行動をとってしまいがちです。
美味しそうなお料理が並んでいるメインテーブルは人が自然と集まります。
横を向けば久しぶりに知人や友人と顔を合わせることも。
つい、メインテーブル付近で挨拶からお喋りへと移ってしまいがちですが、
これはNGポイントです。
知らぬ間にお料理に唾が飛んでしまったり、ホコリが落ちてしまったり、
衛生面に問題が起きてしまいます。
また、お料理を取ろうと並んでいる方々への妨げにもなりますので、
お料理を取り終えたら速やかにその場をあとにしましょう。
知人と顔を合わせてしまったのであれば、
挨拶を交わした後ははやる気持ちをぐっと抑えて
「先にお料理をとってしまいましょうか」などと相手をリードし、
おしゃべりはメインテーブルを離れてからゆっくりと楽しみましょう。
|あなたのいつもの親切心がNGポイントになることもあります。
そして、女性に多く見られるNGポイントがあります。
それは、自分以外の方のお料理を取ってきてあげるという行動です。
とても親切な行動のように見えますが、
立食パーティーでは自分が食べるものを食べる分量だけ取ることがお作法です。
ただ、ご年配の方への配慮であったり、
思うように動くことができない方への配慮は、臨機応変に行いましょう。
|お料理の取り方、盛り付け方はどうかしら?
そして、お料理は向かって右から左に
前菜、お魚料理、お肉料理、デザートのような順で並んでいることが多いです。
食べたいもの目がけて割り込んだり、空いている場所を狙ったり、
左から右へ取っていくというのはNGです。
お料理は右から左へ順に取っていくようにしましょう。
お料理の分量と盛り付けは、冷たいものと温かいものを同じお更に盛り付けないこと。
一皿に2~3品を彩りよく少量ずつお更に盛り付けるとスマートさが増しますし、
自分も食べやすく、動きやすいかと思います。
|グラスの扱いは?
立食パーティーでは冷たい飲み物が入ったグラスを手にすることが多いのですが、
水滴が気になりますよね。
冷たい飲み物をいただくときには紙ナプキンもいただきグラスの底に当てておきます。
グラスをテーブルに置く際は、この紙ナプキンを軽く折り、グラスの下に敷き、
自分の目印にしましょう。
|パーティー会場にある椅子やソファーは座ってもいいの?
立食パーティーの会場にも椅子やソファーが設置してあります。
日本には「立たまま食べ物を口にすることはお行儀が悪い」という認識があるため、
つい、椅子やソファーに座ってしまう方がいらっしゃいます。
ですが、立食パーティーでのこの行為はNGです。
これらの椅子やソファーは、足腰が弱く立っていることが困難である方や、
体調がすぐれない方や不安定な方などが体を休ませるためのものですので、
極力使わないようにしましょう。
本当に必要な方が必要な時に気兼ねせずに使えるような状態にしておけるといいですね。
立食パーティーのメインは、お料理ではなくコミュニケーションです。
基本のお作法を抑えた後は、口角をきゅっと上げたスマイルで、
あなたらしくパーティータイムを楽しんでくださいませ。